世論調査はバイデン、ブックメーカーはトランプ

ざっくり言うと

  • ニュースサイトに並んだ相反するふたつの記事
  • 世論調査では、バイデン氏がトランプ氏を大きく上回る
  • ブックメーカーのオッズでは、ついにトランプ氏がバイデン氏に並ぶ

2020年9月3日、ニュースサイトに並んだ相反するふたつの記事。世論調査ではバイデン氏の優勢を伝え、ブックメーカーではトランプ氏の逆転を伝えています。

バイデン氏、トランプ氏に対し大幅なリード保つ-最新世論調査(ブルームバーグ)

『民主、共和両党の全国大会後に実施された2つの最新全米世論調査で、11月の米大統領選挙の民主党候補のバイデン前副大統領が、共和党候補のトランプ大統領に対し大幅なリードを維持していることが明らかになった。』(ブルームバーグより)

 

トランプ氏がバイデン氏上回る、賭け業者の予想オッズで(朝日新聞デジタル)

『英ブックメーカー(賭け業者)ベットフェアによる米大統領選の勝利者予想で、現職のトランプ大統領が2日、対立候補のバイデン前副大統領を上回った。ベットフェアの広報担当者は「8月はトランプ氏の再選オッズが史上最悪の状態で、バイデン氏に敗北する可能性が高まっていた」と指摘。ここにきてトランプ氏の勝利確率が劇的に持ち直していると述べた。』(朝日新聞デジタルより)

 

◆世論調査では、バイデン氏優勢

政治サイト リアル・クリア・ポリティクス発表している主要な世論調査の全国平均によれば、9月3日時点での両候補者の支持率は、バイデン氏がトランプ氏を大きく上回っています。

バイデン氏支持:49.6%
トランプ氏支持:42.4%


(出典:RealClearPolitics

 

◆ブックメーカーでは、ついにトランプ氏がバイデン氏に並ぶ

同じく、政治サイト リアル・クリア・ポリティクス発表しているブックメーカーのオッズの平均によれば、9月3日時点での両候補者の支持率は、トランプ氏が劇的に持ち返しついにバイデン氏に並びました。

バイデン氏オッズ:1.91倍
トランプ氏オッズ:1.91倍
(※オッズは、betfair Exchangeより、9月3日16時)

バイデン氏支持:49.8%
トランプ氏支持:49.5%

(出典:RealClearPolitics

Trump overtakes Biden as favorite to win in November: Betfair Exchange(ロイター)
(トランプは、11月勝利の賭けでバイデンを追い抜く:ベットフェア・エクスチェンジ)


2020年9月2日、ヨーロッパに拠点を置くベッティング取引所のベットフェアは、1対1のベッティングネットワーク上で成立した賭けでトランプ氏がバイデン氏を抜いて、2020年の米大統領選挙での勝利候補になったと発表しています。

 

◆今回も隠れトランプは顕在か?

前回2016年の大統領選では、投票日直前にABCニュースが伝えた最新の世論調査でクリントン氏50%、トランプ氏38%とクリントン氏優勢が報じられていました。また、主要なマスコミの中でトランプ氏の優勢を伝えたのは投資家向けサイトのIBDだけだったにもかかわらず、結果は、トランプ氏の勝利となりました。

前述の「リアル・クリア・ポリティクス」の最新の世論調査では、7.2ポイント差でバイデン氏優勢となっていますが、前回、12ポイント差をひっくり返して当選したのがトランプ大統領です。家族にも黙ってトランプ氏を支持する、いわゆる「隠れトランプ」が前回同様、10%程度存在するのであれば、トランプ氏を優勢とするブックメーカーの予想もうなずけます。

 

◆2016年大統領選のブックメーカーの予想は?

2016年の大統領選では、投票日当日の朝まで世論調査同様にブックメーカーも総じて75%以上の確率でヒラリー・クリントン氏の勝利を予想していました。ブックメーカーの勝率は、実際に賭けられた金額によって決まります。つまり、前回の大統領選では、直前までギャンブラーも世論調査の結果に踊らされていたことがわかります。

ブックメーカーのプレディクトイットやパディー・パワーによると、朝の時点では、クリントン氏の勝率を約80%、トランプ氏の勝率を約20%とクリントン氏が大きく上回っていました。しかし、大統領選でトランプ氏の予想外の健闘ぶりが伝えられたことで、クリントン氏の勝率は朝の水準から一気に50ポイント以上低下し、一方で、トランプ氏の勝率は65%まで40ポイント以上上昇しました。

 

◆さいごに

前回の大統領選では、多くのギャンブラーが世論調査の結果を信じて痛い目にあいました。今回の大統領選では、世論調査の結果に反して、既に半数のギャンブラーがトランプ氏に賭けているところが興味深いです。

現時点では、互角の勝負を繰り広げているトランプ氏とバイデン氏ですが、CAZY的にはテレビ討論会で決着がつくのではと思っています。討論会にはめっぽう強いトランプ氏です。再選は十分あるのでは。

テレビ討論会は、1回目が9月29日、2回目が10月15日、3回目が10月22日。また、副大統領候補の討論会は10月7日に行われます。

 

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