ディーラー600万円分のチップを盗む(シンガポール)

ざっくり言うと

  • リゾート・ワールド・セントーサで、ディーラーが約600万円のチップを盗み逮捕
  • 捕まったのは、28歳の中国人男性ディーラー
  • 公開された(流出した?)シドニーにあるカジノの監視映像も紹介

シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサで、ディーラーが77,000シンガポールドル(約600万円)のチップを盗んだ事件の判決をCASINO NEWS DAILYが報じていました。

判決は、懲役9ヵ月6週間、罰金12,000シンガポールドル(約95万円)、罰金が払えなければ懲役は3週間延長とのことです。もちろん刑が執行されても、カジノから盗んだお金の返済が免除されることはありません。


<事件の概要>
28歳の中国人Ding Zhipeng(ディン・ツポーン)は、2017年7月からリゾート・ワールド・セントーサでカジノディーラーとして働き始め、2018年11月中旬までに、カジノテーブルから77,000シンガポールドル相当のチップを盗み逮捕。

2018年11月12日の逮捕時、彼のズボンには2枚の1,000シンガポールドル相当のチップが隠されており、さらに、その日の家宅捜索で1,000シンガポールドルと3,000シンガポールドル相当のチップ72枚が押収された。


<監視映像>
また、本記事では、シドニーのThe Star Casinoのディーラーがバカラテーブルから5,000オーストラリアドル(約37万円)相当のチップを盗もうとした事件も紹介されています。この事件では、ディーラーがプレイヤーと話している間に、チェックラック(配当用のチップを置いておくトレイ)から小指と薬指でチップをつまみ、そのまま手のひらに隠して、おそらく靴か靴下の中に入れて盗もうとした様子が監視映像におさえられています。

チップを盗む際の映像(21秒)は、こちらのサイトで公開されています。

最近の監視映像が外部に出ることはまれで、監視映像はディーラーやフロアパーソンでも、通常は見ることができません。また、カメラの性能を理解するうえでも、とても貴重な映像です。

余談ですが、ディーラーはチップを触る前後、ハンドフラッシュ(手にチップを隠し持っていないことをカメラに見せる動作)を義務づけられているのですが、この逮捕されたディーラーもチップを靴か靴下に隠した後、わざとらしくハンドフラッシュをやっているのが滑稽です。


また、このレベルの画質で録画されているのであれば、ディーラーやプレイヤーによる不正のほとんどが検証可能だと思いますが、Prism Solutions Inc.のレポート『カジノ事業における重大な課題と対策~イカサマ(チート)・不正、ギャンブル依存症、マネーロンダリング~』によると、2015年度のラスベガスの不正による被害総額は推計52億円、発覚した事件数は約600件、逮捕者約1,000人のうち4分の1が中の人(スーパーバイザー、ディーラー、キャッシャーなど)だったとのことです。

監視システムは、更なる進化が求められているようですね。