カジノディーラーの求人事情(マカオ)

ざっくり言うと

  • マカオのカジノディーラーの人数は、現職で2万5,213人
  • マカオのカジノディーラーの平均月収は、約27.4万円(賞与等臨時給含まず)
  • マカオでカジノディーラーになれるのはマカオ市民のみ

マカオのカジノディーラーの求人事情について、マカオ新聞GGR ASIAなど複数のメディアが報じていました。データソースは、8月22日にマカオ政府統計調査局が発表した2019年第2四半期(4〜6月期)のカジノ業の人材統計。


今年6月のカジノディーラーの平均月収(賞与等臨時給含まず)は、2.0%増の2万0,850パタカ(約27.4万円)。カジノ業全体では、3.8%増の2万4,550マカオパタカ(日本円換算:約32.3万円)だったとのことです。

『平均月収については、今年第2四半期のマカオの就業人口全体の月給中位数である1万6,300マカオパタカ(約21.4万円)を大きく上回っている。』(マカオ新聞より)

 

◆ディーラーの月収27.4万円は高いのか?

一般に平均年収と1人当たり名目GDP(国内総生産)は、ほぼ一致すると言われています。

IMF(国際通貨基金)が発表している2018年の1人当たり名目GDPでは、マカオは世界3位で82,388ドル(約873万円)日本は26位で39,306ドル(約417万円)、アメリカは世界9位で62,606ドル(約664万円)です。

日本とアメリカは、平均年収と1人当たり名目GDPはほぼ一致していますが、マカオは歳入の約9割をゲーミング税(いわゆるカジノ税)に依存しているため、GDPから見ると平均年収は極端に低くなっています。一方でマカオの公務員の年収は一律約850万円(2016年時点)となっており、職業による収入格差はかなり大きいようです。

ただし、今回発表されたカジノディーラーの平均月収には、賞与等臨時給含まずとあり、加えて、おそらくプレイヤーからのチップも含まれていないのではと思います。とはいえ、マカオはラスベガスのようなチップメインの給与体系でもないため、マカオのディーラーは、巷で噂されるほどの高給取りではなさそうです。


◆求人の状況は?

6月末時点でのフルタイムのカジノディーラーの人数は、前年対比4.8%増の2万5,213人。カジノ業全体の従事者数が5万7,840人で、そのうちの約4割がディーラーとのことです。

2019年第2四半期は、前年の約1.5倍となる1,942人がカジノ業界に雇用されたとのことです。これは新カジノのオープンや既存カジノのリニューアルによる一過性のもので、マカオ特別行政区人材発展委員会によると、中長期的には、カジノディーラーは技術革新に伴い3割程度の需要減退が見込まれています。


◆求人の条件は?

『求人条件については、要業務経験が14.2%、要中国語(いわゆる北京語)が77.2%、要英語は21.9%、高中(日本の高校に相当)卒業以下の学歴を可とするが64.7%。』(マカオ新聞)

加えて、マカオのカジノディーラーは、マカオ居住権保有者にのみ付与されるマカオIDが必要になるため、原則、マカオ市民以外はマカオのカジノディーラーにはなれません。


◆さいごに

2025年目途の日本カジノ誕生時は、ディーラー特需になりそうですが、やはり外国語(とくに英語、中国語)は、ディーラーにとって不可欠なスキルになりそうですね。