日本カジノは二次元ディーラーが主流になるかも?

ざっくり言うと

  • 仮説として、日本カジノは二次元ディーラーが主流になるかも
  • そう思う理由は、①カジノ自動化技術の進化、②機械相手のプレイ習慣
  • ③ディーリングスキル、④日本人の英語力の低さ、⑤日本語の難解さ

日本カジノの誕生が近づくにつれて、(VIPや高レートのテーブルを除いて)日本のカジノは二次元ディーラーが主流になるのではという思いが深まっています。

日本進出を目論むカジノ各社も、受け入れる側の自治体も雇用促進を掲げているため、現時点でディーラー不在のオール自動化なんて話こそあがりませんが、いろいろな視点で考えると、意外と的外れではない気がします。

本件については、過去記事「カジノディーラーがいなくなる未来?」でも触れていますが、今回は更に踏み込んで書いてみます。

ディーラーが不在になると考える理由は、下記の5つ。

①カジノ自動化技術の進化
②機械相手のプレイ習慣
③ディーリングスキル
④日本人の英語力の低さ
⑤日本語の難解さ

では、ひとつずつ掘り下げていきます。


①カジノ自動化技術の進化

2011年に誕生したニューヨーク最大のカジノリゾート・ワールド・カジノ・ニューヨークシティ(Resorts World Casino New York City)は、カジノディーラーがいないカジノとしてこれまで注目されてきました。アメリカ遠征の際は、こちらのカジノも毎回候補にあがるのですが、CAZYは大のラスベガス好きで、結局、いまだに行けていませんが。いいかげん今年中には行こうと思っています。

「リゾート・ワールド・カジノ・ニューヨークシティ」の運営は、言わずと知れたGenting Group。2018年のゲーム収入は約7億ドル(約770億円)。最近では徐々にゲーム収入こそ減っていますが、現在、巻き返しをかけての大規模リニューアル中とのことです。

「リゾート・ワールド・カジノ・ニューヨークシティ」のテーブルゲーム数は1300台。ただし、ディーラーなしのコンピューター対戦のため一般のテーブル数に換算すると、ラスベガスの老舗大型カジノ並(テーブル数150~200台)といったところでしょうか。ディーラーこそいませんが、ブラックジャック、バカラ、ルーレット、クラップスなど、一般的なテーブルゲームのほとんどがコンピューター相手のゲームとなっています。

※コンピューター相手のゲームの様子は、下記の動画でご確認いただけます。

◆ブラックジャック
画面の中に登場する美人すぎるディーラーさん、実在するのかCGなのか気になるところです。


How to Play Electronic Blackjack(1分28秒)
https://www.youtube.com/watch?v=GcrGQZds4SE


◆バカラ
実際に裏で機械がディーリングしていることにオドロキです。


Resorts World Casino ”HOW TO PLAY BACCARAT”(1分22秒)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=8&v=fahTI80g6N4

すでにここまでの技術が確立していることから、今後、新規カジノを考える際は、必ず三次元(人間)中心でやるか、二次元(機械)中心でやるかを検討することになると思います。

機械は莫大な導入コストとメンテナンス費こそかかりますが、オープン以後の高い人件費は不要、24時間働き続けても文句も言わず、基本的にはディーリングミスもディーラーの不正も起こらない。日本進出を目論むカジノ各社の中には、投資規模1兆円なんて話もありますが、最初にドカンとマシンに投資して、そこからゆっくり回収なんてプランも考えらなくはないのかと。


②機械相手のプレイ習慣

これは言わずと知れた、パチンコ・パチスロの話です。
日本では、長年にわたって、機械相手のプレイ習慣が醸成されてきました。日本の一般客相手であれば、むしろ二次元ディーラーの方がしっくりくるのかもしれません。
また、パチンコ・パチスロとカジノでは客層が違うなんて話も多々耳にしますが、こんなマシンが登場したらパチスロ好きはイチコロですね。


【最新!】カジノ用のGODがやばいwwユニバーサルエンターテインメント
https://www.youtube.com/watch?v=2jLBEPIK1wo

 

③ディーリングスキル

これはディーラーの学校に通ってはじめてわかったことですが、テーブルゲームで遊ぶことと、ディーラーとしてプレイを仕切ることは大違いです。ディーラーの学校では、ゲームルールの把握は当然のこととして、正しいカード捌き、チップ(チェック)捌き、各種作法、ホスピタリティまで、学ぶことは多岐にわたります。主要ゲームのディーリングをマスターしようと思えば、最低でも3ヵ月はかかるぐらいの難易度。つまり、ディーラーの育成は、それほど簡単ではないという話です。
また、シンガポールクラスのカジノ(テーブル数は約500台)を運営するためには、約2,800人のディーラーが必要となりますが、優秀なディーラーをそれだけの人数集めるのは容易なことではありません。
こちらの詳細は、過去記事「カジノディーラーがいなくなる未来?」参照ください。


④日本人の英語力の低さ

世界最大の英語能力ランキング「EF 英語能力指数」(EF EPI)によると、日本人の英語力は参加88国中、49位。

近隣国と比較すると、シンガポール(3位)、フィリピン(14位)、マレーシア(22位)、香港(30位)は公用語に英語が含まれるため別格。韓国(31位)、ベトナム(41位)、中国(47位)、台湾(48位)、日本(49位)、インドネシア(51位)となっています。

また、先日、大阪府・大阪市のIR構想が発表されましたが、その中でカジノ売上の内訳は、外国人客2,200億円、日本人客1,600億円となっていました。この試算は、高額な賭けをする海外からの超VIPをあてにしたものですが、とは言え、日本カジノに多くの外国人が押し寄せることに変わりはありません。

日本カジノのディーラーに求められスキルは、おもてなしができる程度の英語力と、高度なディーリング技術は不可欠。加えて、訪日客の多くは中国人と韓国人になることから、最低限の中国語と韓国語も必要になるはずです。語学が堪能で優秀なディーラーを数千人規模で集めるのは容易なことではありません。一方でこの問題は、ディーラーが機械であれば「言語選択」のボタンひとつで解決です。


⑤日本語の難解さ

日本進出を目論むカジノ各社の中には、人材の不足は他国からの熟練ディーラーで補うとしているところもありますが、日本語の習得は英語とは比較にならないほど難易度が高いと言われています。こちらの記事では、日本語の習得は、アラビア語、中国語と並んで、最高難易度のカテゴリー5(習得2,200時間)に位置付けられています。ただし、この問題も、④同様に、ディーラーが機械であれば「言語選択」のボタンひとつで解決です。


さいごに

ここまで機械化優位の条件が整ってくると、日本のカジノは二次元ディーラーが主流になるという仮説も、あながち的外れではないのかと。

もちろん、ディーラーとのコミュニケーションや対戦こそカジノの醍醐味ということで、人間ディーラーがいなくなることはあり得ないとも思っていますが、日本カジノでは、相当の割合で二次元ディーラーのテーブルが存在することになるのではないでしょうか。(VIPや高レートのテーブルを除きます)


※サムネイル画像は、「リゾート・ワールド・カジノ・ニューヨークシティ」より