そろそろ白黒つけません?(オンラインカジノ)

ざっくり言うと

  • オンラインカジノを紹介した件で、陸自隊員7人が懲戒処分
  • 最近、同様の投資話が流行っているのでご注意を
  • グレーだからと言って、リスクがないわけではありません

2019年4月10日に千葉日報が報じていたこちらのニュース

「陸上自衛隊習志野駐屯地は9日、オンラインカジノの遊戯者を勧誘する企業の会員となり、紹介料を得たなどとして、第1空挺(くうてい)団特科大隊の男性陸士長2人停職4日、勧誘を受け入会した同隊などの男性陸士長5人を戒告の懲戒処分にした。駐屯地によると、2017年6月ごろ、同隊男性陸士長が部外の女性に誘われ、オンラインカジノの遊戯者を勧誘し紹介料を得る企業の会員となった。複数の同僚隊員を勧誘し入会させ、紹介料など約30万8千円を得た。同年8月には勧誘を受け会員となった別の同隊男性陸士長も、同僚を入会させ約32万円の報酬を得た。」(千葉日報より)

『オンラインカジノ紹介、陸自隊員7人懲戒処分 習志野駐屯地』(千葉日報)

本件、注目すべきは、今回の処分があくまでも自衛隊の内規違反にるもので、賭博罪や賭博開帳幇助罪などの刑事罰によるものではない点です。

オンラインカジノの違法性については、様々な事件にぶつかりながら、これまで白熱した議論が繰り広げられてきましたが、いまだに明確な指針が示されていないのが実情です。また、それをいいことに、最近、CAZYの周りでも怪しい投資話がすごく増えています。

この投資話をざっくり言うと、まさに今回の自衛隊の件と同様で、オンラインカジノに会員を紹介すると紹介料として初期登録費の半金がもらえ、かつ、紹介した会員がこのオンラインカジノで遊んで負けるとその金額の数10%をマージンとして紹介者に支払う仕組みです。こちら現行法では100%違法とは言い切れないのですが、少なからず、CAZYの周りでこの投資話に乗った人はいません。賭博罪に問われるリスクに身をさらすぐらいなら、喜んで海外のカジノに遊びに行くようなギャンブル好きばかりなので。

一方で、リスクを知らないままこの投資話に乗って、賭博罪なんてことになっては悲劇以外の何ものでもありません。ということで、オンラインカジノの現状について少し書いておきます。

ここ数十年に渡って、オンラインカジノ推進派は、国外において合法で行われているオンラインカジノに参加することに何ら問題はないと、一方で、反対派は国内からアクセスしている限りは日本の法律(刑法の賭博罪)の対象となると主張し続けています。

反対派の主張をもう少し詳しく見ると、国内から国外のサーバにアダルト動画をアップロードする違法性が争われた平成10年3月20日の山形地裁の判決、わいせつ物公然陳列罪の実行行為の一部が国内で行われたこととなり国内犯として処罰できるとした判例を引用して、日本から海外の(合法な)オンラインカジノでギャンブルすることに対して、同じ論理で刑法の賭博罪が適用できるとしています。

CAZYは、オンラインカジノについては推進派です。もちろん現時点で、国内から参加することはありませんが。また、近い将来、オンラインカジノがランドカジノを凌駕し、より大きな市場を占めることになると確信しています。すでに国内の公営ギャンブルのネット比率が58%に達していることからも、オンラインカジノの躍進は明らかです。

現状、関係省庁は、日本カジノの制度設計と誘致合戦の対応で手いっぱいだと思いますが、オンラインカジノについても1日も早く明確な指針を示していただけることを強く望みます。


最後に、4月5日の仮想通貨情報サイトFINTIDEコラムに、まさにCAZYが思っていることが綴られていました。少し長いですが引用します。


『オンラインカジノはグレー?その安易さがリスクに繋がっている』

「オンラインカジノは、現在の日本の賭博法に係る法律では厳密に違法とされた裁判例はほとんどありません。国外から合法に提供されるオンラインカジノに対応しきれる法律が含まれていないためです。弁護士への相談においても、警察が起訴をしても裁判で係争するケースになるとどちらに転ぶかは起訴の内容次第と言われます。結果、争われずに決着することも多いためです。まだ実態としてオンラインカジノの違法性に関する議論は未成熟な状態です。グレーはセーフと扱ったり、たった1例の過去の無罪判決を根拠に問題ないとした前提で話をする無責任なブログも多数見かけます。セーフだったとブログ投稿をした後に、捕まって起訴されていた事実があってもそれが投稿される事はまずありません。そもそもオンラインカジノ運営側によるステマブログも多くを占めています。ネットカフェによるインカジ、裏カジノなど明らかに賭博法違反や、私的遊戯の範囲を越えたり換金性などの運営方式で違法が成立するケースもあり状況に左右されやすいので注意が必要です。」(FINTEDより)


まさにご指摘の通りで、グレーだから大丈夫と考えるのは愚の骨頂です。
見えない、かつ、かなり大きなリスクが潜んでいる以上、「君子危うきに近寄らず」が現状では正解だと思います。こんなことで人生を棒に振っては、まったく割にあわないので。