コロナの影響で競馬のネット会員が爆増

ざっくり言うと

  • 23日のフェブラリーSの観客数は5万人超で、客足はコロナの影響を受けず
  • 政府の要請を受けて、競馬は2月29日から当面の間、無観客レースとネット限定に
  • ネットで馬券が購入できる「即PAT」の加入者数は、前年同日の約3.8倍に

2020年2月26日、安倍首相が多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請するとの方針を発表したことを受けて、競馬・競艇・競輪・オートの公営ギャンブルはいずれも、無観客レースの実施と電話とネットに限定した販売となり、そして、本日2月29日、中央競馬は、戦後初となる無観客レースとして開催されました。

 

◆ネットで馬券を購入できる「即PAT」の加入者が激増

日刊スポーツの報道によれば、JRAが無観客レースの開催を発表した27日の「即PAT」の加入者数は、1,722件で前年同日(448件)の約3.8倍に上っているとのことです。

また、デイリースポーツの報道によれば、無観客レースとして初の週末となった29日の「即PAT」の加入者数は、1万4,763人で前年同時期(19年2月23日)の2,894人から約4.95倍に上っているとのことです。(3月1日追記)

 

「即PAT」とは?
JRA指定の銀行に口座を持っていれば、申し込んだその日に加入ができ、パソコン・スマホ・ケータイで馬券が買えるようになるサービスです。「即PAT」の加入者は、現在約290万人で、昨年は50万人の加入があったそうです。以前は馬券専用の口座でのみネットでの購入が可能でしたが、「即PAT」ではわざわざ専用口座に資金を移動させる必要がありません。

ネットでの馬券購入方法は、「即パット」の他にもクレジットカードの「JRAダイレクト」がありますが、こちらはパソコンからの購入のみで携帯からは利用できず、スマホもサポート対象外となっています。また、システム利用料が1回ごとに100円、1日あたりの購入回数が3回、1ヵ月の利用限度が50,000円などの制約があります。

 

◆競馬のネット売上比率は67%

2019年度の公営ギャンブルのネット売上比率は全体で58%、もっともネットへのシフトが進んでいるのが競馬の67%、もっとも進んでいないのが競輪42%となっています。

コロナウイルス対策での無観客レースと窓口の閉鎖によって、不幸中の幸いで公営ギャンブルのネット比率は大きく向上することになりそうです。


<公営ギャンブルのネット売上比率>

ネット比率の詳細は、過去記事:公営ギャンブルのネット比率を調べてみたを参照ください。



◆初の無観客レースの売上はマイナス10%(3月1日追記)

スポーツ報知の報道によると、、戦後初の無観客レースとなった2月29日の中央競馬の売上は、中山、阪神、中京の3場で前年比12.6%減の178億4,353万円と前年から25億6,390万円の減少となり、一方で電話・インターネット投票は、前年比22.1%増(32億3,182万円増)と大きく増加したそうです。

馬券の購入は、既にその7割近くがネットにシフトしていたこともあり、無観客レースの影響はそこまで大きなものではなかったようです。

 

◆さいごに

2月23日、今年最初のG1となるフェブラリーステイクスが東京競馬場で開催されました。JRAの発表では、今年の入場者数は5万985人で、前年比83.4%と約1万人の減少となりました。

しかしながら、昨年のフェブラリーステイクスは藤田菜七子騎手のG1初騎乗ということで、前年比121.8%の6万1141人の観客が押し寄せた特殊事情で、例年のフェブラリーステイクスの入場者数は約5万人。つまり、今年も例年並みの観客数だったことになります。

競馬ファンには、コロナウイルスでさえたいして影響を及ぼすことはなく、いかに競馬ファンの競馬愛が強いのかがわかります。公営ギャンブルの中でも競馬は別格ですね。