【闇深】捜査中の笠松競馬の騎手ら4人、突然の引退

ざっくり言うと

  • 6月20日、岐阜県警が競馬法違反の疑いで調教師と騎手3人の自宅や厩舎を家宅捜索
  • 競馬法では、八百長の防止を目的として、競馬関係者の馬券購入が禁じられている
  • 8月1日、馬券購入の疑いが持たれていた騎手・調教師の4人が突然の引退を発表

2020年8月2日、朝日新聞デジタルの報道によると、岐阜県の笠松競馬で、馬券購入の疑いが持たれていた騎手・調教師の4人が、突然の引退を発表したとのこと。

『岐阜県笠松町の笠松競馬で、調教師1人と騎手3人の計4人が、レース出走に必要な免許が更新されず、引退したことが8月1日わかった。調教師・騎手免許を交付する地方競馬全国協会(NAR)が同日、ホームページ(HP)上で4人を「引退」とした。』(朝日新聞デジタルより)


朝日新聞デジタルの報道によると、笠松競馬をめぐっては、6月20日、岐阜県警が競馬法違反(馬券購入)の疑いで調教師と騎手3人の自宅や厩舎を家宅捜索し、捜査が続けらていました。

競馬法では、八百長の防止を目的として、競馬関係者の馬券購入は禁じられています。

<競馬法第29条>
次の各号に掲げる者は、当該各号に定める競馬の競走について、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。

⑦中央競馬の競走に関係する調教師(競走馬の飼養を行う者を含む。以下同じ。)、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 中央競馬の競走
⑧地方競馬の競走に関係する調教師、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 全ての地方競馬の競走
⑨日本中央競馬会、都道府県又は指定市町村が勝馬投票券を発売する海外競馬の競走に関係する調教師、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 当該海外競馬の競走
⑩その他競馬の事務に従事する者 当該競馬の競走

 

地方競馬全国協会によると、調教師や騎手の免許は1年ごとに更新が必要で、面接試験などで審査され免許更新となりますが、該当の4人は有効期限の7月31日を持って免許更新がなされず、引退となっています。

地方競馬全国協会は、4人の免許が更新されなかった理由について、「警察の捜査に関わることで、現状ではお答えできない」と、また、家宅捜索を受けたとみられる調教師は「辞めるときに話す」と朝日新聞の取材に回答しているとのことです。

岐阜県地方競馬組合は、「競馬関係者の法令順守の重要性についての意識改革及び抑止力としての監視体制の強化を主眼とした公正確保強化策を推し進めている」とし、「詳細が判明しだい発表させていただく予定」としています。(8月5日追記)

10月14日、朝日新聞の報道によると、岐阜県警の事情聴取に対し、少なくとも2人が馬券購入を大筋で認めており、容疑が固まった人物を書類送検するとみられています。

「元調教師の男性は取材に馬券購入を認めたうえで、「2012年から15年ごろまで(別の競馬関係者らと)購入し、昨年11月ごろに(4人を中心に)購入を再開した」と話している。男性によると、出走馬の体調や脚の状態といった関係者しか知り得ない情報をもとに、1着から3着まで順番通りにあて高倍率になる3連勝単式馬券を買っていたという。」(朝日新聞より)


また、岐阜新聞の報道によると、元調教師は、馬券の購入は認める一方で、騎手が故意に着順を操作する八百長については強く否定しています。

「裁決委員がかなり厳しく監視をしている」と(八百長を)否定し、その上で「地方競馬は内部の人間しか知り得ない情報だらけ。(馬に関する)内部情報があれば、そういった馬が数頭出ているレースで、ある程度の点数を買えば当たってしまうのは事実」(岐阜新聞より)

 

◆八百長が噂されているレース


笠松競馬で騎手と調教師が馬券購入!八百長発覚レース

 

◆さいごに

昨年7月の八百長ボートレースは、素人目で見てもあからさまでしたが、競馬は馬がやることなので八百長の判定は難しいところがあります。八百長が噂されている騎手にやる気のなさを感じなくもありませんが、ここは岐阜県警・検察からの続報を待ちたいと思います。

いずれにしても、八百長は、公営ギャンブルファンへの冒涜であり、本当に興ざめです。
厳正な捜査を望みます。

<10月22日追記>
岐阜県地方競馬組合は、騎手や調教師ら関係者117人全員(調教師20人、騎手14人、厩務員83人)を対象に馬券購入に関する聞き取り調査を行い「違法な馬券購入の事実は確認されなかった」と発表しました。調査では、関係者による馬券購入の事実は認められなかった一方、馬券購入サイトに登録をしている関係者が確認されたため、組合が早急に退会するよう要請したとのことです。

<3月4日追記>
岐阜県警は、競馬法違反容疑で3人を、同法違反容疑と犯罪収益移転防止法違反容疑で1人を、犯罪収益移転防止法違反容疑で1人を書類送検する方針を固めたとのこと。5人のうち4人は昨年6月、インターネットの馬券購入サイトで笠松競馬の馬券を購入した疑い。4人のうち1人は馬券購入のための口座を譲り受けた疑い。別の1人は、この口座を譲った疑いが持たれている。


関連記事:競艇史上、最悪レベルの八百長疑惑

関連記事:【続報】競艇史上、最悪レベルの八百長