サマージャンボ、8年ぶりの売上増(前年度比110.4%)

ざっくり言うと

  • 2020年サマージャンボ宝くじの売上は、743億4,800万で前年度比110.4%
  • サマージャンボの売上が前年度を上回るのは、2012年度以来8年ぶり
  • ネット販売比率は9.4%に留まる(前年度比2.4倍)

2020年9月10日、時事通信が報じた記事によると、2020年のサマージャンボ宝くじ(7月14日~8月14日販売)の売上は、743億4,800万で前年度比110.4%だったとのこと。

コロナ禍での緊急事態宣言を受けて、多くの宝くじ売場が制限を受けていたことを考えると、大躍進といっても過言ではない結果です。

サマージャンボ、8年ぶり増 コロナ影響?ネット好調―総務省


(出典:時事通信より)

 

◆ついに宝くじの低迷が底打ち?

サマージャンボの売上が前年度を上回るのは、1等の当せん金を5億円に引き上げた2012年度以来8年ぶり

過去記事:公営ギャンブル売上まとめ(2020)


(出典:公営ギャンブル売上まとめ、筆者作成)


(出典:全国市議会議長会より)

 

◆意外と進んでいないオンラインへのシフト

今回の売上増の背景にはインターネット販売の躍進が挙げられています。しかしながら、2018年10月に本格導入された宝くじのインターネット販売ですが、売上743億4,800万のうち69億6,700万円で、ネット販売比率は9.4%に留まっています。これでも前年度の約2.4倍まで拡大したとのことです。

競馬・競艇・競輪などの公営ギャンブルのインターネット販売比率が2019年の時点で約6割だったことを考えると、宝くじの9.4%はあまりにも低い状況です。

公営ギャンブルは、コロナ禍の影響で無観客レースを強いられる中、中央競馬の2020年上半期の売上は1兆4,753億円(前年比101.5%)、地方競馬も2020年上半期の売上も3,931億円(前年比123.8%)で昨年を上回り、好調な競艇も昨年の売上を大きく上回る見込みです。

宝くじファンの9割がコロナ禍の中、かつ猛暑の中、宝くじ売場の行列に並んでいることを考えると、宝くじオンライン化の伸びしろは、まだまだ大きそうです。

過去記事:公営ギャンブルのネット比率を調べてみた

 

◆さいごに

賭けずにはいられないのがギャンブラーの性。

7月8月のギャンブル事情を振り返ってみると、パチンコ屋はコロナ禍での休業による大赤字を取り戻すべく、釘はガチガチ、設定はベタピンの超回収モードで客足が遠のき、公営ギャンブルは無観客レースを継続しておりレース場には入れませんでした。一方で、コロナ給付金10万円(特別定額給付金)の臨時収入があったことで事業者以外の懐は温かかったはずです。

インターネット販売がわずか10%にとどまる中で、宝くじの売上増加要因は、行き場を失ったギャンブラーと賭け金が宝くじに流れたと考えると腹落ちするのですが、真偽のほどは不明です。