4月実績は前年比172%だが前々年比では66%、前月比では87%

ざっくり言うと

  • 昨年4月は休業で売上が激減していたことで、今年4月の前年比は172%と激増
  • 平時の前々年比で見ると66%と相変わらずの低迷が続く
  • 前月比で見ると87%と状況は悪化

2021年6月18日、経済産業省は、毎月実施している特定サービス産業動態統計調査において、パチンコホール売上の4月度速報値を公表しました。

本調査でのパチンコホール売上の前年比は、緊急事態宣言下で4月▲62%、5月▲78%まで大きく落ち込み、解除後、6月▲31%、7月▲21%、8月▲22%、9月▲22%、10月▲17%まで回復。以降、11月▲19%、12月▲20%、1月▲26%、、2月▲26%、3月▲14%と厳しい状況が続いています

昨年の緊急事態宣言は、令和2年4月7日(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県及び福岡県以外の道府県については、同月16日)から5月31日まで。

昨年4月は、緊急事態宣言下での休業要請で売上が激減していたことで、今年4月の売上は前年比は172%と爆増していますが、平時の前々年比で見ると66%、前月比で見ると87%と状況は相変わらずの低迷が続いています。

 

◆パチンコホールの売上推移


<データ出典>特定サービス産業動態統計調査(経済産業省)

※本データは、売上上位企業に限定した調査のため、業界全体の売上とは異なります。

 

◆さいごに

5月26日に発表された業界最大手ダイナムジャパンホールディングス社の2021年3月期の連結決算は、営業収入は前期比30.8%減の986億200万円、税引前当期利益が同77.7%減の43億4,200万円、当期利益が同81.5%減の23億5,100万円で、減収減益となっています。貸玉収入も前期比35.2%減の4,751億円で、内訳は高貸玉店舗の貸玉収入は2,633億3,700万円(前期比35.8%減)、低貸玉店舗の貸玉収入は2,118億2,600万円(前期比34.3%減)

昨年4月の緊急事態宣言により同社グループ店舗数の約97%にあたる436店舗が休業を余儀なくされ、営業再開後も営業収入は前期比70%程度に留まっています。

<6月18日追記>
6月16日、マルハンの2021年3月期の決算が公表されました。売上高1兆1,055.8億円(前年同期比26.8%減)、営業利益134.0億円(同58.2%減)、経常利益166.7億円(同51.6%減)、純利益60.8億円(同55.9%減)。

業界大手のダイナムやマルハンですら、これほどの厳しい状況です。コロナが収束してもパチンコ業界の復興は遠いようです。また、近所のホールの出玉をデータオンラインでチェックしていますが、この状況では旧イベント日に大盤振舞できる訳もなく、ガセイベントの被害者が多発しているようです。

 

一方で、今年も公営ギャンブル(競馬・ボートレース・競輪・オートレース)は好調のようです。

<直近の中央競馬GIの売上>
桜花賞 182億8,907万円(+30.2%)
皐月賞 191億7,267万円(+24.7%)
天皇賞(春)188億9,902万円(+12.0%)
NHKマイルカップ 152億4,582万円(+8.9%)
ヴィクトリアマイル 166億9,366万円(+5.0%)
オークス 175億5,296万円(+8.9%)
日本ダービー 250億7,590万円(+7.4%)
安田記念 192億4,1987万円(+1.1%)


そして、海外に目を向ければ、アメリカン・ゲーミング協会(AGA)のレポートによると、ワクチンが普及しコロナ収束の目処がたったことで、2021年4月の商業カジノのゲーミング収益は3月の最高益に続き過去2番目に高い月となっています。


出典:アメリカン・ゲーミング協会(AGA)


ここ数年、パチンコの一人負けが続いています。
パチンコはコロナ云々にかかわらず、これほど勝ちにくい状況に陥ってしまうと、潮時なのかもしれないですね。