<悲報>横浜カジノ計画が消滅

ざっくり言うと

  • 横浜市長選は、横浜IRの反対を掲げていた山中竹春氏が18万票の大差で当選
  • 山中氏は、「横浜市として誘致は行わないとの宣言を早期に出す」とコメント
  • これにより横浜IRは、事実上、消滅

2021年8月22日、横浜市長選は、横浜IRの反対を掲げていた山中竹春氏が次点に18万票の大差で当選となりました。

共同通信社の報道によると、山中氏は、当選後のインタビューで、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に関し「横浜市として誘致は行わないとの宣言を早期に出す」と述べたとのこと。

また、地元メディアの報道によると、山中氏は、横浜のカジノ施設に予定されている海沿いの土地を、ホテルやコンサートホールなどの施設に使ったほうがいいと提案しているようです。

 

◆終わってみれば、IR反対派の山中氏が圧勝

<横浜市長選挙結果>

当・山中竹春(無新・IR反対)506,392票 ※得票率:33.59%
小此木八郎(無新・IR反対)325,947票
林文子(無現・IR賛成)196,926票
田中康夫(無新・IR反対)194,713票
松沢成文(無新・IR反対)162,206票
福田峰之(無新・IR賛成)624,55票
太田正孝(無新・IR反対)398,02票
坪倉良和(無新・IR反対)19,113票

横浜市選挙管理委員会 横浜市長選挙結果表
投票率は、前回4年前を11.84ポイント上回る49.05%。

 

◆横浜のIR誘致とは何だったのか?

2019年8月、林文子市長は、長く白紙としてきた横浜IRを一転、誘致する方針を示しました。

それから2年、ラスベガス・サンズやウィン・リゾーツの撤退を経て、いよいよ最終RFP(提案依頼書)を提出したゲンティンかメルコかという二択の段階で、誘致撤回となりました。

多くのメディアの報道では、選挙の最大の争点は、IRではなくコロナ対策で、候補者唯一のコロナ専門家である元横浜市立大学教授の山中氏が勝利したと分析されています。

しかしながら、選挙日当日の朝日新聞の出口調査では、IR誘致への「賛成」は26%に対して、「反対」が71%となっており、「反対」の45%が山中氏に、「賛成」の41%が林氏に投票したとのことです。

この結果から、仮に、最大の争点がコロナ対策ではなく横浜IRだったとしても、IR推進派は負けていたことが容易に想像できます。

そもそも、市民の横浜IRには否定的で、誘致の是非を問う住民投票条例の制定を求めた署名活動には、約20万筆が集まっています。そして、この条例案を市議会が否決したことで、民意を無視していると議会は大バッシングを浴びることになります。

今回の選挙では、IR推進派を名乗った段階で、すでに負けが確定していたのかもしれません。

 

◆さいごに

今となっては、日本カジノに大した期待はありませんが、自宅から近距離のカジノ計画の消滅は、少しだけ残念に思います。

そして、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大は、IR誘致を進める大阪、和歌山、長崎も例外ではありません。IR反対派は、ここぞとばかりに今回の横浜市民の決断を担ぎ出して、勢いを増していくことが予想されます。

しかし、平時ならまだしも、いまや国や地方自治体の金庫は、コロナ対策でからっぽになっています。財源がなければ、そもそもの行政は立ち行きません。

横浜市は、コロナ禍前の試算として、年間860億~1,000億円の増収効果をIRに期待していました。

仮に、少しばかりギャンブル依存症が増えたとしても、少しばかり治安が悪くなったとしても、こんな時だからこそ、カジノで財源を増やす道を探るべきだと思います。それ以外に財源を増やす方法があるのであれば教えていただきたいです。


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