公営ギャンブルの大穴的中!8割が未申告?

ざっくり言うと

  • 大穴で当たった高額払戻金の8割が税務申告されていない可能性が指摘される
  • ただし本記事、一般的な万馬券、万車券、万舟券の高額払戻金の話ではなさそう
  • おそらく、予想系の「WIN5」、LOTO系の「Dokanto!」などの話

参照記事

参照メディア 朝日新聞デジタル

CAZYはこう思う

CAZY
カジノ&リゾート研究所

ギャンブルの勝ちも、きちんと納税しているCAZYです。
(正確には、納税するほど勝っていないだけです。)

朝日デジタルが報じたこちらのニュース。
高額払戻金の納税実態について、数字がでてきたのは初めてのような気がします。

「競馬や競輪などでの高額払戻金について会計検査院が調べたところ、1千万円以上の「大穴」で当たった金額の8割ほどは税務申告されていない可能性があることがわかった。主催者側から聞き取った2015年の払戻金約127億円に対し、税務申告されたとみられるのは二十数億円だったという。関係者への取材でわかった。」


こちらの記事、一見すると「競馬や競輪で大穴を当てても8割は納税していないのね」と受け止めてしまいますが、よく読むと万馬券、万車券、万舟券を当てた時の話ではなさそうです。

「15年の1年間に1回の払戻金が1050万円以上あったケースを聞き取った。中央競馬では100円のかけ金、中央競馬以外では50~200円のかけ金にそれぞれ絞って調べたところ、計約530口で約127億円の払戻金があったという。」

ん?んん?

100円が1050万円以上の払戻金が対象?

100円が1万円になる馬券が、万馬券。
100円が1050万円になる馬券だと、1050万馬券です。
あり得ない倍率ではないですが、出たら間違いなくニュースになるレベルの話です。

この記事で取り上げている高額払戻金は、競馬なら予想系の「WIN5」、競輪ならLOTO系の「Dokanto!(ドカント)」などのことのようです。



◆せっかくなので、本当に大穴を当てた時の税金はどうなるの?

一般的な大穴(万券)の扱いについては、ライブドアニュースに掲載されていた図が分かりやすいので、こちらを引用して説明します。


画像出典:ライブドアニュース

「公営ギャンブルの払戻金は原則、「一時所得」に分類され、当たり投票券の購入に要した経費を差し引いた上で、50万円の特別控除を超える利益があった場合、超えた額の2分の1が所得税の課税対象となる。」

一時所得なので、税率はかなりお高いです。
また、1000万円負け続けて、今回、たまたま大穴を当てたといった場合でも、過去の負け分は経費としては、認められません。

<過去記事>
最高裁確定!外れ馬券は経費に計上できない

1万円で馬券を買って、万馬券を的中させて100万円になったというた話は、競馬ファンの中ではそう珍しくはありません。

また、公営ギャンブルでは、馬券購入や換金の際に本人確認を求められることもないため、これがきちんと申告されているは到底思えず。

本当の未申告額は、いったいいくらになるのか…

一方で、これから登場する日本版カジノでは、入場の際の本人確認は当然のこととして、換金まできっちり管理されることになるかもしれません。
となると、確実に税金は徴収されることになりそうです。

国税庁の山名規雄課税部長は2018年5月30日の衆院内閣委員会で、カジノ解禁後に利用客がゲームで得た勝ち金について、「現時点で確たることは申し上げられないが、一般論ではギャンブルで得た利益は一時所得として課税の対象となる」と述べています。


最後に、CAZYが気になるところは、IR実施法(カジノ法)が通った矢先に、会計監査院がなぜこの調査を行い、このタイミングでリリースしてきたのか。いろいろなことを勘ぐりたくもなります。

納税が国民の義務であることは重々承知の上で、江戸時代の有名な狂歌をふたつ。

「田や沼や 濁れる御世をあらためて 清く澄ませ 白河の水」
汚職にまみれた田沼時代を揶揄し、その後を託され、寛政の改革を進めた松平定信に江戸庶民が期待した歌。

「白河の 清きに魚も住みかねて もとの濁りの 田沼恋しき」
松平定信の改革のあまりの引き締めに江戸庶民が辟易し、汚い利権がらみであっても自由で景気が良かった田沼時代を懐かしむ歌。

※田沼・・・賄賂政治家の代名詞として知られる田沼意次。松平定信の前の老中首座。
※白河・・・倹約と徹底的にクリーンな政治を目指した元白河藩主の松平定信。

うまい落としどころがみつかるといいのですが。