パスト・ポスティング(後張り)で逮捕(マカオ)

ざっくり言うと

  • マカオのカジノでパスト・ポスティングによる逮捕者
  • パスト・ポスティングとは、当たりが確定した後にベットするイカサマ
  • なぜ成功すると思ったのか…

マカオ新聞が報じていたパスト・ポッシングでの逮捕のニュース。

「マカオのカジノで不正行為の中国人ギャンブラー逮捕…ベット締め切り後に当たり目へ張る」

「被疑者は、ゲームがスタートしたシックボーのテーブルにチップを張ろうとしたところ、ディーラーに制止されたが、混乱に乗じて配当50倍となる当たり目の「5、5、1」の位置に後出しで600香港ドル(日本円換算:約8420円)分のゲーミングチップを置いたとのこと。(中略)ディーラーが被疑者の行動の一部始終を見ていたことから、すぐに被疑者を制止し、セキュリティ部門に連絡。通報を受けた司法警察局の警察官が現場に駆けつけ、被疑者を逮捕した。被疑者は警察の調べに対し、犯行を否認しているというが、警察は男を詐欺罪で送検した。」(マカオ新聞より)

※パスト・ポスティング(Past-Posting)とは、今回逮捕となったシックボー(大小)、クラップス、ルーレットなどのゲームで、当たりが確定した後(もしくは受付終了後)にベットする、極めてシンプルなイカサマでありながら、ディーラーの目をいかに盗むかの心理戦という点では、かなり奥深いイカサマでもあります。

余談ですが、カジノディーラーの学校では、パスト・ポスティングを見破るための徹底した指導がなされています。それでも先生(熟練ディーラー)の巧みなパスト・ポスティングは、かなり目を光らせていてもなかなか見破ることができません…


さて、いろいろ突っ込みどころの多い本件、

①ゲーム前に既にディーラーに制止されている(既に要注意人物扱いされています)
②偽装なしに50倍配当に賭けている(高額配当に突然チップが現れたらさすがにバレます)
③犯行を否認している(カメラ「アイ・イン・ザ・スカイ」にばっちり写っているはず)

1900年代でもあるまいに、なぜこれが成功すると思ったのか…
よっぽどの馬鹿なのか…


一方で、パスト・ポスティングは、悪質でなければ厳重注意か出禁ぐらいかと思っていましたが、今回は詐欺罪で起訴という厳しい処罰が下されています。となると、よっぽど悪質だったのか、ゴネまくったのか、見せしめなのか。

いずれにしても、パスト・ポスティングは明らかに犯罪なので、絶対にやらないように!

 

余談ですが、2004年に出版されたパスト・ポスティングをテーマにしためちゃめちゃおもしろい書籍があります。

「カジノのイカサマ師たち」(リチャード・マーカス著)



もう15年も前の本で、今ではセキュリティ技術の進化によって実現不可能(発見・検証可能)なイカサマがほとんどですが、ディーラーとの心理戦、イカサマを仕掛けるタイミングなど、今読んでも色あせることのない書籍です。家のどこかにはあるので、久しぶりに読みたくなりました。機会があればいつもの読書感想文にまとめたいと思います。