
MGM系列のリゾート・フィー値上げ(ラスベガス)
ざっくり言うと
- 宿泊すると、もれなく必要になるホテルのリゾート・フィー
- MGMリゾーツは、1日あたりのリゾート・フィーを6ドル値上げして45ドルに
- 対象となるホテルは、BELLAGIO、ARIA、Vdaraの3施設
長期滞在すると意外と馬鹿にならないのが、ラスベガスのリゾート・フィー。
8月1日、MGMリゾーツは、同社の高給ホテルのリゾート・フィーを6ドル値上げして、45ドルにすると発表しました。対象となるホテルは、BELLAGIO、ARIA、Vdaraの3施設。
今回の値上げで、MGMの高級ホテルのリゾート・フィーは45ドルとなり、ウィンラスベガス、アンコール、パラッツォ、ベネチアンなどの競合ホテルと同額となりました。
◆そもそもリゾート・フィーとは
リゾート・フィーとは、ホテルが独自に設定して徴収している追加費用です。値段はホテルのグレードによって10~50ドルの範囲でまちまちですが、1日ごとに加算される費用につき、連泊すれば相当な金額に達します。
リゾート・フィーに含まれるサービスは、一般的には、客室の各種アメニティ、Wi-Fiインターネット、フリードリンクサービス(客室に置かれる1~2本のミネラルウォーター)、ジムやプールなどの施設利用、市内無料電話、新聞など。
これらのサービスを一切利用しなかったとしても、リゾート・フィーはしっかり請求されるため、本来は宿泊費に含まれるべきものです。
◆リゾート・フィーが高騰した理由
2008年ごろからラスベガスで急速に広まったリゾート・フィーですが、当初は数ドル程度のかなり低い料金に設定されていました。その後、ホテル予約サイト上での熾烈な料金競争を経て、1泊45ドル(約5,000円)という、バカにならない金額にまで高騰しています。
具体的には、Aホテルが宿泊費を100ドルに設定してホテル予約サイトに掲載し、そこにライバルの Bホテルが80ドルで対抗。ただし、Bホテルは80ドルでは利益がでないため、「宿泊費80ドル」と大きく表示し、小さい文字で「+リゾート・フィー10ドル」と記載することで、見かけ上の宿泊費を80ドルにしたという話です。一般にホテル予約サイトで料金の安い順に並べ替えると、(見かけ上の)宿泊費の安いBホテルが上位表示されることになります。
消費者ファーストで考えれば不誠実な行為につき、当初はシーザースパレスなど、リゾート・フィーに反対したホテルもありましたが、時代のながれには逆らえなかったようで、今はどこのホテルもグレードごとに横並びのリゾート・フィーを設定しています。
◆主要ホテルの現在のリゾート・フィー(2019年8月1日現在)
※ホテル予約サイトでの検索結果をもとに記載しています。正確な金額は、各ホテルのサイトにてご確認ください。
<45ドル>
ARIA
BELLAGIO
ENCORE
PALAZZO
VENETIAN
VDARA
WYNN
<39ドル>
CAESAR'S PALACE
THE COSMOPOLITAN
<37ドル>
THE CROMWELL
THE MIRAGE
TREASURE ISLAND
MGM GRAND
NEW YORK-NEW YORK
PARIS
PARK MGM
PLANET HOLLYWOOD
<35ドル>
BALLY'S
EXCALIBUR
FLAMINGO
HARRAH'S
LUXOR
SLS LAS VEGAS
THE LINQ
TROPICANA
◆さいごに
10月のラスベガス遠征では、ARIAに2週間ほど滞在する予定です。今回の値上げで緑チップ(25ドル)マイナス3枚からのスタートになりました。。。