
1日で撤回「全マージャン店の閉店令」(中国)
ざっくり言うと
- 中国・江西省の公安当局は、すべての麻雀店の閉店を命じる
- ギャンブル目的で地元の役人や党員が麻雀をすることも禁止
- ネット上での強い反発によって1日で撤回に追い込まれる
賭博禁止の国、中国で起こった珍事をCHINA DAILYが報じていました。
『江西省は世論の反発を受け、麻雀禁止令を撤回』(CHINA DAILY)
CHINA DAILYによると、2019年10月20日、中国・江西省玉山県の公安当局は、賭博の取り締まりを理由に、すべての麻雀店とチェス店に閉店を命じましたが、ネット上での強い反発によって1日で撤回に追い込まれたとのことです。
20日、江西省の公安当局は、犯罪とギャングに対する全国キャンペーンの中で、10月22日までに麻雀店、チェス店、ホテルの麻雀ルームのすべてを閉鎖する計画を発表しました。
具体的には、単なる名目的な禁止ではなく、禁止に関する検査を実施し違反者には法律に従って刑罰を科すこと、また、ギャンブル目的で地元の役人や党員が麻雀をすることも禁止とされていました。
しかしながら、この禁止令は、
「庶民の娯楽を奪うのか」
「すべての人がギャンブルのために麻雀をするわけではない」
「私の祖父母は、友人や隣人との毎日の娯楽の一環として麻雀をしている」
「高齢者が麻雀をすることは、アルツハイマー病の予防になる」
など、ネットを中心に大きな批判を招きました。
江西省の行政処罰基準では、200元(28ドル)を超えるギャンブルは違法ですが、それ以下の娯楽目的のギャンブルは問題ないとされていたことが一番の理由のようです。
そして、月曜日の朝、公安当局は当初の計画を撤回し、今回の措置は、あくまでも違法なギャンブルの取り締まりを目的としたもので、適切に登録された麻雀店は規制の影響を受けず、娯楽の範囲での遊技は問題ないとされました。
◆さいごに
3ヵ月ほど前、ある容疑者の逮捕で、踏み込むホテルの部屋を間違ったところ、そこではその地方を治める警察、検察のトップ、政府幹部が大金を賭けた賭博の真っ最中で、免職や停職になったというニュースを目にしました。ネタのような本当の話。
本当に踏み込む部屋を間違えたのか、分かっていてやったのかは謎ですが。