偽造カジノチップでの犯罪が増加(マカオ)

ざっくり言うと

  • 2019年のマカオでのカジノ関連の犯罪は、14.5%増となる2,157件
  • loan-shark」(闇金)事件は、前年に比べて8.7%の増加
  • 押収された偽造カジノチップの額面総額は、約2億5,000万円

マカオは、新型コロナウイルスへの徹底した水際対策の甲斐もあって、2月4日に最後の感染者となる10人目が見つかって以降、新たな感染者は確認されていません。一方で、その引き換えとして、2月のカジノ売上は、前年同月比88%減の31億パタカ(約400億円)と大幅減となりました。

 

◆実質的には、日本人のマカオ入境禁止へ

2020年3月8日、マカオ新聞の報道によると、マカオ政府は、過去14日間に日本、ドイツ、フランス、スペインの4ヵ国に滞在履歴がある入境者に対し、10日から14日間の強制検疫のための隔離措置を課すと発表しました。この措置は、すでに適用されている韓国、イタリア、イランの滞在履歴者と同様です。また、隔離施設は、マカオ住民は主に自宅、旅行者は政府指定のホテルとし、隔離期間の滞在費は自己負担とのことです。2019年のマカオ訪問者は3,941万人で、その内訳は、中国本土71%、香港19%、台湾3%、韓国2%、日本1%と日本人のシェアはわずかですが、マカオ好きの日本人カジノファンにとっては大きな悲報となります。

 

◆増加するカジノ犯罪

2020年3月6日、マカオ保安庁の発表によると、2019年のマカオでの犯罪件数は対前年1.3%減となる1万4,178件と微減したにもかかわらず、カジノ関連の犯罪は14.5%増となる2,157件だったとのことです。2018年が対前年2%増だったことを考えると、2019年は大きな増加となっていますが、マカオ保安庁は、警察によるパトロール効率の向上と取り締まり強化の結果、2019年のマカオの治安状況は総じて安定したものになったとの見方を示しています。

 

◆暗躍する闇金

カジノ関連犯罪の内訳を見ると、loan-sharkと呼ばれる違法高利貸し(闇金)が増加しています。言い得て妙のloan-shark」(闇金)ですが、カジノ関連の一般的な闇金事案は602件で、前年に比べて8.7%の増加しています。加えて、カジノ関連での違法拘留353件の事案のうち、345件にも闇金が関係していたとのことです。

2019年5月、マカオ市内のホテルで死体が発見された事件では、被害者は闇金への支払いができず、違法に拘束され暴行を受け殺害されたと報じられています。

 

◆押収された偽造カジノチップの額面総額は約2億5,000万円

マカオ保安庁の発表によると、マカオ警察は2019年に352個の偽造カジノチップを押収し、2019年にマカオ内で使用(使用未遂を含む)された偽造カジノチップの額面総額は約1,850万香港ドル(約2億5,000万円)に達し、過去3年間で最高額となっています。

<偽造カジノチップの額面総額>
2017年:約990万香港ドル
2018年:約590万香港ドル
2019年:約1,850万香港ドル

マカオ保安庁は、押収した偽造カジノチップの内訳のすべてを公表していませんが、額面100,000香港ドルチップ(約130万円)が176個、額面5,000香港ドルチップが158個ほか、額面10,000香港ドル、額面1,000香港ドル、額面500香港ドルとなっており、現金をチップに交換する際に騙されて偽造チップを渡されたケースが最も多く、悪意を持って偽造チップの換金を試みたケースもあったとのことです。

 

◆さいごに

闇金の取り立てでの惨殺といえば、カジノ好きなら伝説のバカラプレイヤー柏木昭男氏のことが脳裏をよぎります。柏木氏は、ロバート・デ・ニーロが主演した名作カジノの中に登場する日本人ギャンブラー(イチカワ)のモデルとなったとされる人物です。

1992年、柏木氏は、自宅で刺殺体で発見されます。犯行現場は、日本刀の様な刃物で胸、首などを20数ヵ所をメッタ斬りにされ、血の海と化していたそうです。

ギャンブルは、くれぐれも身の丈に合った金額で。