ジャックポットでの報告義務が5,000ドルに増額されるかも(米国)

ざっくり言うと

  • AGAがジャックポットの報告義務を1,200ドルから5,000ドルに増額するよう政府に要請
  • 閾値の1,200ドルは、1977年から変わらず
  • 当時の1,200ドルは、現在の5,000ドル以上に相当

2020年5月20日、YOGONETが報じた記事によると、米国ゲーミング協会がスロットマシンでのジャックポットの報告義務を現在の1,200ドルから5,000ドルに変更するよう政府に要請したとのこと。

American Gaming Association urges administration to adjust slot reporting threshold
(米国ゲーミング協会は、スロット報告義務の上限を調整するよう政府に要請)


米国ゲーミング協会の社長兼CEOであるビル・ミラー氏は、ゲーミング業界がコロナ禍から復興を目指すにあたって、政府が検討すべき規制改革の重要な分野のひとつが、1977年から変わっていないスロットマシンでのジャックポット1,200ドル報告基準の近代化であり、現在の閾値(1,200ドル)は時代に合ったものではないと指摘しています。

 

◆1,200ドル以上のジャックポットで税務報告書

現在、カジノの客がスロットマシンで1,200ドル以上のジャックポットを獲得した場合、そのマシンは一時的に停止し、客は税務報告書(W-2G)を記入する必要があります。

過去数十年の間にスロットマシンのジャックポットの金額は、インフレに伴って増加している一方で、税務申告書の発行が必要となる1,200ドルの閾値は1977年から変わっていません。1977年当時の1,200ドルは、インフレ率を換算して計算した場合、現在の5,000ドル以上に相当するとのことです。

閾値がインフレを反映していないため、報告義務を要するジャックポットの件数は大幅に増加し、結果、内国歳入庁(IRS)とゲーム業界双方の業務負荷が高まっています。

この要請は、パンデミックの発生前から長い間行われてきましたが、ゲーミング業界がコロナ禍から復興を目指すにあたって、さらに強いものとなっています。

 

◆さいごに

この要請が受け入れられて閾値が5,000ドルに増額されたら、日本もこれに倣うんですかね?
税金を取ることしか考えていない日本政府には、難しいと思いますけど。

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<6月11日追記>
ブルームバーグが報じた記事によると、シンガポールは客の現金取引基準を半減する管理厳格化(マネーロンダリングやテロ資金供給防止)を検討しているとのこと。従来、シンガポールのカジノでは、顧客管理措置の対象となる現金取引は1万シンガポールドル(約78万円)とされていますが、この基準を5,000シンガポールドル(約39万円)にまで減額する見込み。アメリカは規制緩和に、シンガポールは規制強化にと、進む方向はまたまちですね。