クレジットカードでのオンラインギャンブル禁止に(ドイツ)

ざっくり言うと

  • ドイツ人をターゲットにしたオンラインカジノでは、VisaやMastercardが利用不可に
  • すでにイギリスは、2019年4月、クレジットカードを利用したギャンブルを禁止
  • 海外ギャンブル先進国に倣って、日本も早急な対策が求められる

2020年5月29日、CASINO NEWS dailyが報じた記事によると、ドイツ政府の新たな制限措置によって、ドイツ人をターゲットにしたオンラインカジノでは、VisaやMastercardが利用できなくなるとのこと。

ドイツのギャンブルに関する法律では、スポーツベッティング、国営の宝くじ、一部の州(シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州)を除いて、ほとんどのオンラインギャンブルは違法とされています。

Visaは、ドイツ国内のすべての銀行と決済処理業者のパートナーに対して、Visaカードを使用する違法オンラインカジノへの入出金を処理しないと伝えたとのことです。

ほとんどの海外カジノ事業者は、Visaの通達を受けて、支払い方法から入出金オプションを削除しています。TipicoはウェブサイトからVisaのロゴを完全に削除し、BwinはVisaの支払いはスポーツベッティングのみ可能としています。

また、Mastercardもオンラインカジノでの入出金ができなくなっているとのことです。

現在、ドイツでは、オンラインカジノとポーカーは禁止されていますが、今回の措置によって、認可されたギャンブル会社のみがドイツ国内でオンラインカジノやポーカーの活動を行うことができるようになります。

 

◆すでにイギリスではカード利用不可に

2019年4月14日、イギリス政府と賭博委員会(UKGC)は、店頭販売の宝くじを除くすべてのオンライン・オフライン賭博において、クレジットカードを利用したギャンブルを禁止しました。

この措置は、ギャンブル依存症対策とギャンブラーの債務拡大防止を目的としており、賭博委員会の最高経営責任者 ニール・マッカーサー氏は、「消費者が借金をしてギャンブルをすることによるリスクを最小限に抑えるべき」と指摘しています。

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◆さいごに

スイスは、2019年1月に施行された新賭博法に基づいて、国内4つのランドカジノ事業者にオンラインカジノの営業を認める方向に舵を切りました。加えて、政府が無許可のオンラインカジノへのアクセスを遮断することを可能とし、スイスのインターネット接続事業者(ISP)に対して、外国のオンラインカジノがサービス提供できないよう措置を講じることを義務付けました。

また、2020年5月、デンマーク政府も、インターネット接続事業者(ISP)と協力して、16の違法オンラインカジノへのアクセスを遮断しました。

日本の現行法では、オンラインカジノは違法であるにもかかわらず、そのほとんどが放置され、たまに見せしめ程度の逮捕者が出ているに過ぎません。

オンラインカジノは、これから急成長が見込まれており、政府が今の放置状態を継続すれば、違法ギャンブルに手を染める人が急増することは容易に想像ができます。

日本がカジノを解禁し本気でギャンブルビジネスに取り組んでいくのであれば、イギリス、ドイツに倣ってギャンブルでのカード利用を禁止する、もしくは、スイス、デンマークに倣って違法オンラインカジノへのアクセスを遮断するといった対策を、一日も早く講じる必要があると思っています。

手遅れになる前に。


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