アメリカ人の71%がギャンブルを受け入れている

ざっくり言うと

  • アメリカ人の71%がギャンブルを「道徳的に許容できる」と考えている
  • ギャンブルは、避妊、離婚、飲酒、結婚前の性交渉に次いで5番目
  • 経済状態が受容性に大きく影響しているものと思われる

2020年6月23日、世論調査大手ギャラップ社の最新の調査「価値観と信念」によると、アメリカ人の71%がギャンブルを「道徳的に許容できる」と考えているのに対し、27%がギャンブルを「道徳的に間違っている」と考えていることがわかりました。


ギャンブル受容性の推移(データ出典:ギャラップ社

「道徳的に許容できる」と考える人は、前年より3ポイント高く、ギャラップ社が2003年に調査を開始して以来、過去最高を記録しています。また、「道徳的に間違っている」と考える人は、前年より4ポイント低い27%となり過去最低となっています。

2019年10月、米国ゲーミング協会による調査では、回答者の49%がギャンブル業界を好意的に受け止めており、これも過去最高を記録しています。

アメリカ人は、ギャンブルを社会的な病気ではなく、むしろ楽しい時間だと考えているようです。

 

◆データの詳細

・性別による差は、ほとんどなし。<男性(72%):女性(69%)>
・世代による差は、ほとんどなし。<18~34(71%):35~54(71%):55~(70%)>
・人種による差は、大きい。<白人(76%):非白人(60%)>
・学歴による差は、大きい。<大卒(75%):高卒以下(62%)>
・思想による差は、大きい。<リベラル(78%):穏健派(75%):保守派(61%)>

ギャンブルは、性別、世代に関係なく、幅広い層から支持されていることがわかります。また、一般に経済的に裕福とされる高学歴の白人層により受け入れられており、経済状態が受容性に大きく影響しているものと思われます。

 

◆他の行動との比較

ギャンブルは、避妊、離婚、飲酒、結婚前の性交渉に次いで5番目に「道徳的に許容できる」行動として評価されています。


「道徳的に許容できる」行動の順位(グラフ出典:ギャラップ社

避妊(90%)
飲酒(86%)
離婚(77%)
結婚前の性交渉(72%)
ギャンブル(71%)
マリファナ(70%)
ヒト胚から得られた幹細胞を用いた医学研究(66%)
結婚以外で子供を持つこと(66%)
ゲイやレズビアンとの関係(66%)
動物実験(56%)
死刑制度(54%)
毛皮の購入・着用(54%)
安楽死(51%)
中絶(44%)
ティーンエイジャー同士のセックス(38%)
ポルノ(36%)
クローン動物(34%)
一夫多妻制(20%)
自殺(18%)
クローン人間(12%)
不倫(9%)

 

◆より受け入れられるようになった理由

2018年5月、米国最高裁がスポーツベッティングを承認したことで、現在、18の州でスポーツベッティングが解禁されています。また、いくつかの州では、オンラインギャンブルも解禁されており、ギャンブルの利用しやすさが増すにつれて、ギャンブルが受け入れられるレベルが上昇しているものと考えられます。

 

◆さいごに

本調査での一番のオドロキは、「不倫」が9%しか受け入れられていないこと。
性に関しては比較的に寛容だと思っていたアメリカでも、不倫は受け入れられないようです。