大手カジノにも拡がる一時解雇の波

ざっくり言うと

  • MGMは、全従業員の4分の1を超える約1万8,000人を一時解雇
  • Wynnのアンコール・ボストン・ハーバーも385人の従業員を一時解雇
  • レイオフの波は、これまで耐え続けてきた大手カジノにまで及ぶ

2020年8月28日、MGMリゾーツ・インターナショナルは、昨年末時点で約7万人の従業員を雇用していいますが、その4分の1を超える約1万8,000人の人員を一時解雇すると発表しました。ただし、業績が回復して、2021年12月までに仕事に復帰した人には、以前の待遇が維持されるとのことです。

MGM Resorts to Lay Off 18,000 Amid Slow Comeback for Casinos
(MGMリゾーツが1.8万人を削減、営業再開後もカジノの客足伸びず)


<ラスベガス>

ラスベガス観光局の発表によると、7月のラスベガス来訪数は、昨年7月と比較すると61%減となる143.8万人に減少。客室稼働率も昨年比48.6%減となる42.5%で、1日平均客室料金は17.8%減の1泊104.39ドル(約11,069円)となっています。


<デトロイト>

デトロイトのカジノは、4ヵ月半の閉鎖を経て、8月5日に再開していますが、米国内では最も厳しい15%の収容人数制限が設けられています。MGM Grand デトロイトは、約2,800人の従業員を雇用していますが、うち1,100人を解雇する計画があると報じられています。

MGM Grand Detroit to lay off 1,100 employees as COVID-19 slows business
(MGM Grand デトロイト、コロナでの事業縮小に伴い1,100人の従業員を一時解雇)

 

◆一時解雇の波は、他のメジャーカジノにも

2020年8月31日、アンコール・ボストン・ハーバーは、385人の従業員を一時解雇すると発表しました。ただし、90日以内に再雇用されれば、以前の待遇が維持される可能性があります。

Wynn's Encore Boston Harbor lays off 385 employees
(Wynnのアンコール・ボストン・ハーバー、385人の従業員を一時解雇)

 

◆さいごに

ラスベガスのホテルは、低い客室稼働率を背景に、MGM GrandやParisなどの4つ星ホテルでも1泊50ドル以下で宿泊できるようです。

ただし、ESTA(エスタ:90日以内の米国入国審査制度)の記載によると、9月2日現在、米国疾病予防管理センターは日本の感染症危険情報度合いをレベル3(渡航中止勧告)としています。そのため、日本から米国へ渡航する人は入国から14日間にわたり、ホテル等の宿泊施設や自宅等にて待機を命じられます。待機期間中は健康状態を観察し、周囲の者と距離を置くことを求められます。

加えて、厚生労働省の発表によると、日本に帰国する際は、検疫法に基づく隔離(入院)・停留が必要になり、検疫所長が指定する場所(自宅等)において14日間の待機が求められます。加えて、アメリカは入管法に基づく入国制限対象地域に含まれているため、PCR 検査が実施されます。

ホテルが格安な今、ラスベガスには、アメリカ入国時に2週間、日本帰国時に2週間の待機を覚悟すれば行けないことはありません。

カジノの業績が厳しい今、散財してカジノに貢献したいところですが、自身が新型コロナウイルスに感染するリスク、また日本に持ち込むリスクを考えると、まだまだ行けそうにはないですね。