首都プラハのスロットマシンが全面禁止に(チェコ)

ざっくり言うと

  • プラハは、すべてのスロットマシンと電子ギャンブルマシンが禁止に
  • スロットマシンは、最も依存症になりやすいギャンブルのひとつ
  • プラハの決断は、カジノNG、スロットOKとする我が国の矛盾をあぶりだす

2020年9月14日、チェコ共和国の首都プラハの市議会は、同市内のすべてのスロットマシンと電子ギャンブルマシンの全面禁止を承認しました。

チェコ共和国は、ドイツに隣接する中央ヨーロッパの国で人口は1,069万人。人口130万人の首都プラハは、歴史的建造物が多く残された美しい街で人気の観光地となっています。

Prague to Ban Slot Machines over Gambling Addiction Concerns
(プラハ、ギャンブル依存症の懸念からスロットマシンを禁止へ)

New ban on gambling in Prague
(プラハでの新たなギャンブル禁止令)

 

◆テーブルゲームは継続

承認された法案では、プラハのすべての機械式、電気機械式、電子ゲームは、市内のギャンブルホールから撤去されることになります。これには、スロットマシンやビデオ宝くじマシンなどが含まれます。

結果、プラハのギャンブルマシンのみの賭博場はすべて閉鎖されることになりますが、この法案はテーブルゲームを対象としておらず、主に観光客を相手にする高級カジノは営業を継続することになります。

また、ギャンブルマシンの全面禁止は2021年1月から有効になりますが、既存のカジノ事業者は、ライセンス期間が満了する2024年までギャンブルマシンの使用を継続することができます。

 

◆税収より、街の健全化と市民の健康を

このギャンブルマシンの全面禁止によって、プラハは大きな税収を失うことになります。

昨年、プラハは、ギャンブル税として約7億7,000万コルナ(約36億円)を徴収しており、そのうち約4億4,000万コルネ(約21億円)がギャンブルマシンによるものです。

この資金の大部分は人口に応じて各市区に分配され、スポーツ、文化、教育、社会プログラム支援に使われており、野党はプラハが財政赤字になると批判しています。

 

◆さいごに

プラハの決断は、カジノNG、スロットOKとする我が国の矛盾をあぶりだします。

スロットマシンは、これまでの研究で、最も依存症になりやすいギャンブルのひとつとされています。

日本のアンチカジノ派は、依存症を問題視してカジノ誕生に反対の声をあげていますが、それなら世界のギャンブルマシンの58%を占める我が国のパチンコ・パチスロの方がより深刻なのでは。


関連記事:読書感想『デザインされたギャンブル依存症』
関連記事:ギャンブル大国日本。日本が世界ゲーム機の58%を占める