スポーツブックとネットの躍進で前年同月比93%まで回復【米国】

ざっくり言うと

  • AGAの発表によると、米国10月のカジノ収入は33.8億ドル(約3,515億円)
  • 前年同月比で93%まで回復、前月比では6.3%増
  • 回復の要因は、スポーツベッティングとオンラインカジノ(iGaming)の躍進
  • スポーツベッティングの賭け額は30億ドルを超え米国史上最高額を記録

American Gaming Association発表によると、多くのカジノ施設がコロナ禍でキャパシティ制限を受ける中、2020年10月のアメリカ商業カジノのゲーミング収入は、33.8億ドル(約3,515億円)を記録し、前年同月比で93%まで回復しています。前月比では6.3%増で、6ヶ月連続の回復となります。

AGA Commercial Gaming Revenue Tracker

 

◆スポーツベッティングとオンラインカジノが躍進

回復の要因として、スポーツベッティングとオンラインカジノ(iGaming)の好調なパフォーマンスが際立っています。

<2020年10月のゲーミング収入内訳>※( )内は前年同月比
スロットマシン:2,194億円(▲10.6%)
テーブルゲーム:565億円(▲16.9%)
スポーツベッティング:247億円(+53.5%
オンラインカジノ:162億円(+209.5%


2020年10月は、アメリカ人が17の州とコロンビア特別区で、スポーツに少なくとも30億ドル以上を賭けたと推定されており、この金額は米国史上での最高額となります。

また、2020年の10ヶ月間では、アメリカ国内でのスポーツベッティングの賭け額は、前年同期比で48.0%増加、収益も33.0%増加しています。


<アメリカの商業カジノにおける賭け額とゲーミング収入の推移 >

 

◆さいごに

スポーツベッティングとオンラインカジノが合法化されたアメリカでは、コロナ禍によってギャンブルの中心がオンラインに急速にシフトしつつあります。

ラスベガスでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的として、11月24日からの3週間、カジノのキャパシティを50%から25%に削減され、11月12月の施設カジノの売上は、再度の減少が予想されます。スポーツベッティングとオンラインカジノがそれをどこまで埋められるのかが期待されています。

一方で、日本政府は、2020年12月9日、カジノを含む統合型リゾート(IR)整備の基本方針案を説明し、早ければ「2020年代半ば」としてきた開業目標は「2020年代後半」にずれ込むと見通しを修正しました。

あらゆることが急速にオンラインにシフトする中、10年後、これまでのように施設カジノがギャンブルの中心にあるとは考えづらく、政府は舵取りの変更が求められているように思います。