プロのポーカープレイヤー、賞金の脱税で起訴(米国)

ざっくり言うと

  • アメリカのポーカープレイヤー、100万ドル以上の賞金を申告せず
  • アメリカ国内でアメリカ人がギャンブルで賞金を得た場合、納税義務あり
  • 被告は、税金、利息、罰則金を支払った上で、最長5年の懲役刑の可能性も

2020年12月15日、プロポーカープレイヤーのガイ・スミス氏(62歳)が、ポーカーで得た100万ドル以上の賞金の納税を怠った罪を認めたことを複数のメディアが報じています。

Connecticut Poker Player Pleads Guilty to $1M Tax Evasion, Faces Five Years in Prison
(コネチカット州のポーカープレイヤーが100万ドルの脱税を認め、5年の懲役に直面)

Business Owner, Professional Poker Player In Fairfield County Admits To Tax Evasion
(フェアフィールド在住でビジネスオーナーのプロポーカープレイヤー、脱税を認める)

シェルトン在住で内装工事会社を経営するスミス氏はプロのポーカープレイヤーでもあり、アメリカ国内やバハマのカジノで行われる複数のポーカートーナメントに参加してました。

オンラインライブポーカーデータベースThe Hendon Mobによると、登録されたスミス氏の賞金総額は236,580ドル。

 

◆ポーカーでの賞金100万ドル以上が未申告

IRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)は、スミス氏に対し、連邦税申告書にギャンブル収入をすべて報告するよう何度も通知していましたが、スミス氏はポーカーで得た100万ドル以上の賞金の所得税を支払っていませんでした。

IRSのレポートによると、スミス氏は本業での収入も含めて、2012年から2016年までの連邦所得税821,415ドルを支払っていなかったとのことです。

判決は、2021年3月4日に下される予定で、スミス氏は未払いの税金と利息、罰則金のすべてを支払った上で、最長5年の懲役刑を受ける可能性があります。

 

◆アメリカ国内でのアメリカ人のギャンブルに対する課税

日本の公営ギャンブルと同様に、アメリカ国内でアメリカ人がギャンブルで賞金を得た場合、「米国個人所得税申告書」(スケジュール1 フォーム1040)の「その他の所得」として確定申告し、納税する必要があります。

カジノは、トーナメントで5,000ドル以上勝ったポーカープレイヤーにIRSのフォームW-2Gを発行し、ギャンブラーはその場、または郵送で納税証明書を受け取ります。

また、ギャンブルの賞金と一緒にW-2Gを受け取った場合、カジノはIRSにもそれを送付しており、IRSはギャンブラーからの確定申告を待ち受けています。

 

◆さいごに

2020年12月3日、自民党税制調査会は、訪日外国人客のカジノでの儲けにかかる所得税について、非課税とする方針をまとめました。過去には、訪日外国人に源泉徴収を導入するといったトンデモ案も出ていたので、まずは一安心です。

一方で、国内の利用客は、競馬など他の公営ギャンブルと同じく一時所得の確定申告を求め、所得税が課税されることになります。

これは、本件記事のとおり、アメリカ国内でアメリカ人が勝った時の扱いと同じですが、ギャンブルの儲けは非課税で全世界共通のルールにならないものですかね。
ギャンブルの収益を拡大させて、事業者からの税金を増やした方が、結果として各国の税収も増える気がします。