日本国内から海外宝くじの購入は絶対にやめるべき

ざっくり言うと

  • アメリカの高額賞金宝くじパワーボールで758億円の当せん
  • 日本からのネット購入は、合法ではないことを理由に支払いが拒絶される可能性も
  • それがきっかけとなって日本の刑法で処罰されることも

2021年1月23日、CNNの報道によると、アメリカの高額賞金宝くじパワーボールで758億円の当せんが出たらしい。

当せん金は、29年間の分割で受け取る場合、推定7億3,110万ドル(約758億円)。一括で受け取る場合、推定5億4,680万ドル(約566億円)。この金額は、パワーボール史上4番目、米宝くじ史上では6番目の金額とのこと。

米宝くじの最高額は2016年1月のパワーボールで15億8,600万ドル(ただし、こちらは当せん者が3人で1人当たり5億2,880万ドル)、2番目は2018年10月のメガ・ミリオンズで15億3,700万ドルとなっています。

また、メガ・ミリオンズもキャリーオーバーが続いており、現在、1等の当せん金は推定9億7,000万ドルまで積み上がっています。これは米宝くじ史上3番目の高額当せん。

1〜70までの数字5つと、1〜25までの数字1つの組み合わせを選ぶメガ・ミリオンズ1等の当せん確率は、驚愕の3億250万分の1。ちなみに、ジャンボ宝くじ1等の当せん確率は2,000万分の1です。

 

◆雨後のタケノコのように現れる海外宝くじサイト

キャリーオーバーが数百億円まで積みあがったり、高額当せんがメディアを騒がせた後、お約束のようにネットを賑わすのが、海外宝くじの購入サイト。

日本の賭博罪は、国内犯のみが対象です。そのため、日本人がラスベガスでカジノに興じても、また、その場で海外宝くじを買っても、何ら問題はありません。一方で、覚せい剤やマリファナの使用は国外犯のため、日本人がラスベガスでは合法のマリファナを吸えば処罰の対象になると考えるべきです。

この件については、中森俊久弁護士があべの総合法律事務所のサイト中で説明されています。

『海外宝くじが発行国で合法的であったとしても、日本国内から海外宝くじを購入(海外の業者に購入代行してもらうことも含む)することは、刑法187条に違反して処罰されるおそれがあります。なお、いわゆる「宝くじ」は、「当せん金付証票法」により地方自治体がその財政のために発行することを特別に許されたものであり、海外宝くじとは異なります。通信手段の発達と送金手段の多様化により、日本にいながら世界各国の宝くじを購入することも簡単になりましたが、それに関する悪徳商法の被害も多数報告されています。海外宝くじの日本での購入は刑法187条に違反するという認識のもと、現地購入しない限り、海外宝くじには手を出さないことを強くお勧めします。(中森俊久弁護士)

 

◆さいごに

とても夢のある海外宝くじですが、運よく100億円が当たったとしても、日本国内からの購入が合法でないことを理由に、支払いを拒絶される可能性がなくはありあせん。また、日本人の高額当せんが大きな話題となれば、それがきっかけとなって日本の刑法で処罰されることも考えられます。
まさに、天国から地獄です。

ということで、高いリスクがある以上、日本国内からネットで海外宝くじの購入は絶対にやめるべきです。コロナが収束して、気軽に海外に行けるようになったら、現地で思う存分買ってください。