カナダの新聞社大手がオンラインカジノ事業に参入

ざっくり言うと

  • トルスター社は、カナダ最大の日刊紙トロント・スターを発行
  • 1892年に新聞の発行を開始し、70を超えるローカル新聞や業界新聞、書籍を発行
  • カジノ事業参入の目的はジャーナリズムのため

2021年3月1日、カナダ最大の日刊紙トロント・スターを発行するトルスター社(Torstar Corp.)は、新聞社の経営下支えのためにオンラインカジノ事業に参入することを発表しました。

Toronto Star owner Torstar to launch online casino in 2021
(トロント・スターのオーナーであるトルスター社が2021年にオンラインカジノを立ち上げる)
Torstar to launch online casino to help fund its journalism
(トロント・スターがジャーナリズムに資金を提供するためにオンラインカジノを立ち上げる)


トルスター社は、1892年に新聞の発行を開始し、カナダ最大の日刊紙であるトロント・スターのほか、70を超えるローカル新聞や業界新聞、書籍を発行しているメディア企業です。

トロント・スター紙の発行部数は2,695,000部、月間サイト訪問者数は5,788,000人、月間ページビューは33,121,000PV。(2019年実績)

一方で、これまでオンタリオ州は、政府のみにオンラインギャンブルの実施を許可していましたが、昨年11月に法改正し、今年中に民間企業に市場を開放することになっています。

この決定を受けて、トルスター社は、オンタリオ州のアルコール・賭博委員会からの承認を待って、2021年にオンラインカジノとスポーツベッティングサービスを立ち上げる予定だと発表しました。

 

◆カジノ事業参入の目的はジャーナリズムのため

トルスター社の発表によると、オンタリオ州の人々がオンラインギャンブルに年間約5億カナダドル(約420億円)を費やしているにもかかわらず、その大部分が海外のオンラインカジノにながれており、オンタリオ州経済にはほとんど貢献していないことを指摘しています。

トルスター社の共同オーバーのひとりであるポール・リベット氏は、オンタリオ州を拠点とするオンラインカジノによってプレイヤーの娯楽費の多くを州内に留め、その収益はジャーナリズムの成長と拡大を支えることができると述べています。

「オンタリオ州を拠点とするトルスター社は、メディアビジネスの信頼できるブランドとして128年以上にわたり、新しい雇用を創出し、オンタリオ経済に成長をもたらし、重要なプログラムをサポートするための新しい税収を生み出す、ユニークで責任あるゲームブランドを提供すると信じています。」(コーリー・グッドマンCEO)

カナダでも新聞経営は、発行部数の減少、広告料金の低下などで厳しさを増しており、トルスター社も広告収益が前年比で減少し、損失を計上しています。

 

◆さいごに

トルスター社は、地域に根差した質の高いジャーナリズム発展に寄与するためとカジノ運営の正当性を強調していますが、一方でメディアの独立性を危惧する声もあがっています。

ギャンブル肯定派のCAZY的には、メディアがカジノを運営しても何ら問題はないと思っていますが、世間の見方は冷ややかなようです。

話は日本に変わって、メディアといえば、懐かしのお台場カジノ構想の復活に期待したいところです。