政治家主導の過度なギャンブル制限に過半数が反対(イギリス)

ざっくり言うと

  • 1ヵ月で失う金額に100ポンド(約1万5,000円)の上限を設ける動き
  • 調査結果、「支持する」27パーセント、「支持しない」51パーセント
  • 過度な規制が違法なブラックマーケットを助長する

2021年3月8日、イギリスのベッティング&ゲーミング評議会が実施した調査で、回答者の過半数が政治家主導のギャンブル賭け金制限に反対していることが明らかになっています。

ベッティング&ゲーミング評議会は、安全で公正なギャンブルの提供を目的としており、Entain、Flutter Entertainment、William Hillに代表されるスポーツベッティング会社、Bet365、888 UK Limited、Kindred Groupに代表されるオンラインカジノ会社など、英国で公式にギャンブルを行っている9割の事業者が加盟している団体です。

MAJORITY OF VOTERS OPPOSE GIVING POLITICIANS THE POWER TO LIMIT HOW MUCH PEOPLE CAN SPEND ON BETTING
(回答者の過半数は、国民がギャンブルに費やす金額を制限する権限を政治家に与えることに反対している)


この調査は、ギャンブル委員会が1ヵ月で失う金額に100ポンド(約1万5,000円)の上限を設ける動きを受けて実施されました。

調査の結果、「支持する」27%、「支持しない」51%で、回答者の過半数が賭け金の上限設定に反対しています。(回答者1,683人)

回答者の59%が「議会がギャンブルをさらに制限すれば、多くのプレイヤーが認可されていない違法なギャンブルに賭けるようになる」と考えており、そうならないと考えているのはわずか10%だったとのことです。


また、今回の調査は、先月発表されたPwCの報告書を裏付ける内容となっています。

UK online black market spend doubles to USD3.8B in 2020, PwC research finds
(イギリスのオンラインブラックマーケットの支出は、2020年には2倍の38億米ドルに増加、PwCの調査で判明)

無許可のギャンブルサイトで賭けをする英国人は過去2年間で21万人から46万人に増加(人口構成比で2.2%から4.5%)。無許可のギャンブルサイトに賭けられた金額は14億ポンド(約2,100億円)から28億ポンド(約4,200億円)に倍増しているとのこと。

 

◆さいごに

「白河の 清きに魚も住みかねて もとの濁りの 田沼恋しき」

松平定信の改革のあまりの引き締めに江戸庶民が辟易し、汚い利権がらみであっても自由で景気が良かった田沼時代を懐かしむ歌。

※白河・・・倹約と徹底的にクリーンな政治を目指した元白河藩主の松平定信。
※田沼・・・賄賂政治家の代名詞として知られる田沼意次。松平定信の前の老中首座。

江戸時代の人はうまいことを言ったもので、厳しすぎる規制はブラックマーケットの成長を加速させます。

周りを見渡せば、あまりにも厳しいパチスロの6号機規制で、4号機・5号機の闇スロが盛り上がっている残念な状況です。何事も、やりすぎはダメという話ですね、

関連記事:オンラインスロットの規制強化が厳しすぎる件(イギリス)