55の違法ギャンブルサイトへのアクセスを遮断(デンマーク)

ざっくり言うと

  • デンマークの規制当局は、55の違法なギャンブルサイトへのアクセスを遮断
  • 今回の措置でブロック総数は145サイトに
  • 日本は「通信の秘密の保護」や「検閲の禁止」の問題でブロックできず

2020年3月19日、デンマークの裁判所は、賭博規制当局に対して、55の違法なギャンブルサイトへのアクセスをブロックする許可を与えたとのこと。サイトがブロックされると、デンマーク国内のIPアドレスから該当サイトへのアクセスができなくなります。

Danish Gambling Authority blocks 55 illegal websites
(デンマーク賭博局、55の違法サイトをブロック)

デンマークの賭博規制当局は、2012年から違法サイトのブロックを開始し、今回の措置でブロック総数は145となりました。55の違法サイトは、賭博規制当局からの再三の警告にもかかわらず、正しいライセンスを取得せず運営されていました。デンマークでのオンラインギャンブルは、正規のライセンスを保有する事業者のみ合法となっています。

賭博規制局長のAnders Dorph氏は、違法ギャンブルサイトをブロックすることは、デンマークにおける公正で合法的なゲーム市場を維持するために極めて重要であると述べています。

「過去最高のブロック件数は、ターゲットを絞った取り組みが必要であることを明確に示しており、今後もこの重点的な取り組みを継続していきます。私たちの最も重要な任務のひとつは、プレイヤーを違法なギャンブルから守ることです。同時に、ライセンスを取得した正規の事業者が、秩序ある状態でビジネスをできるようにする必要があります。」

一方で、デンマークのインターネット接続事業者(ISP)は、この決定を不服として、控訴を決定しました。

 

◆オーストラリアもサイトブロックを拡大

2021年3月25日、ACMA(オーストラリア通信メディア庁)は、10個の違法ギャンブルサイトをブロックに追加するよう命じました。オーストラリアでは、ACMAが2019年11月に最初のブロック要請を行って以来、238の違法ギャンブルサイトがブロックされています。

そして、ACMAのメッセージもウィックに富んでいます。

「これらのサイトを利用しているオーストラリアのユーザーには、今すぐお金を引き出すことを強くお勧めします。」

 

◆さいごに

特定のサイトへのアクセスを遮断するサイトブロッキングは、著作権侵害や違法ギャンブルの対策としてEU、イギリス、オーストラリアなど40カ国以上で実施されています。

しかし、権利にうるさいEUでも実施されているにもかかわらず、日本ではプロバイダーの「通信の秘密の保護」と「検閲の禁止」、ひいては「言論の自由」の問題から未実施となっています。

数年前、政府の有識者会議で海賊版サイトへのブロッキングについて検討されましたが、賛成派と反対派の意見が衝突して紛糾し、座長が、結論が出なかったことを公表して事実上終了しました。

あくまでも個人の意見として、極めてセンシティブな問題であることは承知の上で、正直者が馬鹿を見ることがあってはいけないという点で、サイトブロッキングには賛成です。