友人や家族間でのギャンブルを合法化へ(シンガポール)

ざっくり言うと

  • シンガポールは、友人や家族間でのオフラインのギャンブルを合法化へ
  • 友人や家族間であってもオンラインでのギャンブルは禁止
  • 一方で、ガチャやクレーンゲームは規制強化へ

2021年7月12日、シンガポール内務省は、友人や家族間でのオフラインのギャンブルを可能にするため、年内にギャンブル法改正の公開協議を開始したとのことです。

Singapore to allow family social gambling, not online social
(シンガポール、オンライン・ソーシャル以外のファミリー・ソーシャル・ギャンブルを許可へ)

内務省は、友人や家族間でのギャンブルは、シンガポールでは社会的に容認された娯楽であり、違法なギャンブルからの搾取を防ぐためにも、条件付きで認める方向で調整に入りました。

友人や家族間の基準は、「参加者の間に実際の関係があること」、「ギャンブルがビジネスの目的で宣伝または実施されていないこと」、「ゲームの賞金の範囲を超えて、誰かの私的な利益のために行われていないこと」、「個人住宅の閉鎖された場所で行われており、参加者は招待客であること」となっています。

一方で、オンラインでの友人や家族間でのギャンブルは、本当に家族や友達なのかを立証することが困難なため認めないとしています。

 

◆ガチャやクレーンゲームは規制強化へ

内務省は、賞金を提供するオンラインゲームとオンラインカジノとの境界線がますます曖昧になっていることを問題視しており、これらが賭博行為を誘発したり、社会問題を引き起こさないための保護措置が必要だと訴えています。

具体的には、友人や家族間でのギャンブルを認める一方で、ゲームセンターやオンライン上のガチャやクレーンゲームの賞品は、100シンガポールドル(約8,200円)の上限を設けることが検討されています。また、オンラインゲームでのアイテムを利用した賭けも禁止される見込みです。

 

◆違法な事業者にはより重い罰則を

内務省は、この法改正を悪用して違法なギャンブルを行う事業者への罰則を強化する方向で調整を進める一方で、違法なサービスを利用した一般市民への罰則の強化は考えていないとしています。

 

◆さいごに

「ギャンブル法は、法と秩序を維持し、問題のあるギャンブルによる社会的被害を最小限に抑えることを目的としています。すべてのギャンブルを禁止することは現実的ではなく、望ましいことでもありません。代わりに、厳格な保護措置を講じた上で、一部のギャンブル活動を許可するためのものです。」(シンガポール内務省)

世界を見渡してみれば、ことギャンブルに関しては、日本は1周ならず2~3周遅れています。
日本のお偉いさんにも見習っていただきたい。

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