ギャンブル離れが進むシンガポール

ざっくり言うと

  • 1種類以上のギャンブルをした人は、2017年の52%から8ポイント減少
  • 月間1,000シンガポールドル(約8万円)以上賭けるギャンブラーはわずか0.3%
  • 国内のカジノで遊んだ人は、わずか1%

2021年7月29日、ギャンブル依存症対策審議会(NCPG)は、シンガポールでギャンブル離れが進む現状を示す調査結果を発表しました。

REPORT ON SURVEY ON PARTICIPATION IN GAMBLING ACTIVITIES AMONG SINGAPORE
RESIDENTS, 2020

NCPGが実施した3,000人のシンガポール居住者へのアンケートによると、ギャンブルをするシンガポール人は減少、賭け金の平均額も半減、問題のあるギャンブラー(プロブレムギャンブラー)やその予備軍も増加していないとのことです。

具体的には、18歳以上のシンガポール居住者の44%が1種類以上のギャンブルを行っており、2017年の52%から8ポイント減少しています。

また、月間のギャンブルに費やす金額は、月間100シンガポールドル(約8,100円)以下が89%。中央値は、2017年の30シンガポールドル(約2,430円)から15シンガポールドル(約1,210円)に半減。1,000シンガポールドル(約8万1,000円)以上のギャンブラーはわずか0.3%。


※本アンケートでは、新型コロナウイルスの影響で2020年はギャンブルの機会が大きく制限されたことを受けて、過去12カ月ではなく2019年のギャンブル行動について回答を募っています。しかしながら、2020年のギャンブル機会の損失が回答に大きな影響を与えている可能性があると注記がなされています。

 

◆人気のギャンブル

一番人気は、4Dロト(日本で言うところのナンバーズ)で42%、2番人気はTOTOで36%。また、国内のカジノでテーブルゲームやジャックポットマシン(スロットマシン)で賭けた人は、それぞれわずか1%。違法なオンラインギャンブルは0.3%。


(出典:National Council on Problem Gambling)

 

◆さいごに

本調査では、病的ギャンブラーの可能性がある人は0.2%、問題のあるギャンブラーの可能性がある人は1%。病的ギャンブラーとその予備軍の月間賭け金の中央値は、100シンガポールドル(約8,100円)。2017年は89シンガポールドル(約7,209円)

以前、お仕事で知り合ったシンガポール人をカジノに行こうと誘ったところ、あからさまに白い目で見られたことを思い出しました。シンガポールのビジネスシーンでは、確率的に負けることがわかっているのに、それでもギャンブルにのめり込むのは、ダメ人間のレッテルを貼られるようです。

一方で、日本は、街のいたるところにパチンコ店が乱立し、競馬の売上は世界一、ボートレースも競輪も好調、宝くじもそれなりに売れています。そして、さらに国内3ヵ所のカジノです。
シンガポールと比較すると、日本がいかにギャンブル大国であるのかがわかります。

今ちょうど、ギャンブリング害 貪欲な業界と政治の欺瞞という本を読んでいるのですが、なかなかの骨太で読み応えがあります。読み終わったら、いつもの読書感想を書く予定です。