【絶好調】四半期のギャンブル売上が過去最高に(アメリカ)

ざっくり言うと

  • 第2四半期の米国全土でのギャンブル売上は、昨年の6倍となる1.5兆円
  • 過去の四半期記録を22.5%上回る
  • カジノも2019年の過去最高額を約10%、コロナ禍前の2019年を約12%上回る

2021年8月10日、アメリカン・ゲーミング協会(AGA)は、2021年第2四半期(4-~6月)の米国全土での商業ゲーミング収益(Gross Gaming Revenue:粗利)が昨年同期の6倍となる136億ドル(1.5兆円)に急増し、過去の四半期記録(2019年第3四半期、2021年第1四半期の111億ドル)し22.5%上回ったと発表しました。

※商業ゲーミング収益:カジノ、スポーツ・ベッティング、iGaming(オンライン・ベッティング)の収益合計(GGR)

※コロナ禍前との比較では、2021年第2四半期は、2019年の同四半期を約26%上回っています。


Q2 2021 Commercial Gaming Revenue
(2021年第2四半期の商業ゲーミング収入)


◆コロナ禍を乗り越え、カジノは絶好調

カジノに限定した収益(GGR)は、118億米ドル(1.3兆円)となり、2019年第3四半期の最高額を約10%、コロナ禍前の2019年第2四半期を約12%上回っています。

第2四半期の開始時点では、米国のほとんどのカジノが州の規制対象となっており、カジノのキャパシティが大幅に制限(商業カジノの4分の3がある25州のうち15州はキャパシティ50%以下)されていたことを考えると、今後、ゲーミング収益(GGR)はまだ伸びる余地があります。

コロナ感染拡大防止のため、多くのカジノがテーブルゲームを閉鎖したりプレイヤー数を減らしたことで、テーブルゲームの収益は2019年第2四半期比で1.0%の微増となっています。一方で、比較的にコロナの影響が小さかったスロットマシンは、2019年第2四半期比で16.7%の大幅増となっています。

 

◆2021年のゲーミング収益は過去最高となる見込み

2021年上半期のゲーミング収益の合計は、248億ドル(2.7兆円)で、すでに昨年1年間の合計300億ドル(3.3兆円)に迫っています。そして、2021年の1年間では、2019年に記録した過去最高額436億ドル(4.8兆円)を上回る見込みとなっています。

 

◆さいごに

スポーツ・ベッティングは、第1四半期に比べてスポーツイベントが少なかったことで、収益は8億8,890万ドル(978億円)と第1四半期と比べて7.5%減少しています。しかし、コロナ禍前の2019年の同期比では600%以上の増加となっています。第2四半期の賭け金の総額は110億7,000万ドル(1.2兆円)。

同じくアメリカン・ゲーミング協会(AGA)は、アメリカの成人の10人に1人となる2,000万人が東京オリンピックで賭けをするという予測を発表していました。

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オリンピックへの賭け金は、メジャーリーグ、アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケーの4大プロリーグには到底及びませんが、2021年第3四半期の収益を後押しすることが予想されます。

そして、いつも書いていることですが、日本政府への要望として、カジノよりスポーツ・ベッティングを合法化していただいた方が、ギャンブルファンにとっても、資金難にあえぐスポーツ業界にとっても、税収増加を目論む政府にとっても、違法なオンラインギャンブルに頭を抱える警察にとっても、はるかに有益なように思います。