【カジノ1万人調査】日本カジノ誕生編

ざっくり言うと

  • 約8割が日本にカジノが誕生することをなんとなくでも知っている
  • カジノ肯定派は26%、否定派は31%、主流は「どちらともいえない」の44%
  • 遊びに行きたい派は22%、行きたくない派は50%

前回に引き続き、今回も「カジノ1万人調査」の結果をご紹介します。
調査概要、回答者プロファイル、データを見るにあたっての注意点は、前回記事の「プロファイル編」を参照ください。

まず、これから日本に誕生するのはカジノ単体ではなくIR(統合型リゾート:Integrated Resort)であることは重々承知していますが、本調査ではカジノへの賛否を確認するため、あえてIRではなくカジノに限定して聴取しています。

聴取項目は、日本カジノ誕生の認知(知っているか)、意識(どう思うか)、利用意向(行ってみたいか)の基本3項目とその理由など。今回は、基本3項目についての分析となります。

 

◆調査結果

Q:2020年代の中旬に日本にカジノができることを、あなたはご存じでしたか?(単一選択)

日本にカジノができることをきちんと把握している人は、「詳しく知っていた」の4%、「だいたい知っていた」の30%をあわせた34%。「なんとなく知っていた」の49%まであわせると、約8割が日本にカジノが誕生することをなんとなくでも知っているようです。

また、カジノ誕生の認知率は世代による差より、性別による差が大きく、「詳しく知っていた」と「だいたい知っていた」の合計では、男性の43%がきちんと把握しているのに対して、女性は25%となっていました。この認知率の違いは、カジノへの興味や期待の違いによるものと思われますので、他の質問の結果から探っていきます。


<日本カジノ誕生についての認知>(全員、n=9,795)
・カジノ経験は、2016年以降にカジノに行った人で、ゲーム実施の有無は問わず
・20代は、ラスベガスのカジノで遊ぶことができる21歳以上


その他の特筆すべき点として、早期に参入を表明し、熱心に啓もう活動を行ってきた大阪府・和歌山県・長崎県は、その他の都道府県と比べて5~10ポイントほど認知率が高くなっていました。一方で、意識(どう思うか)や利用意向(行ってみたいか)については、それほど大きな地域差は見られませんでした。

<日本カジノ誕生についての認知・地域別>(全員、n=9,795)
・「申請予定」は、政府による「カジノを含む統合型リゾート施設の誘致に関する調査」で既に誘致を表明している都道府県(大阪府・和歌山県・長崎県)
・「検討」は、公式にIR特定予算を組んで検討作業を実施する都道府県(上記を除く)

 

Q:日本にカジノができることについて、あなたはどう思いますか?(単一選択)

日本にカジノができることへの肯定派は、「とてもよいと思う」の6%、「よいと思う」の20%をあわせた26%、否定派は「よくないと思う」の16%、「まったくよくないと思う」の15%をあわせた31%「どちらともいえない」の44%が主流となっており、まだ賛否を決めかねている状況がうかがえます。

また、特徴的な傾向として男女ともに若いほど肯定派が多く、高齢になるにつれて否定派の割合が増加しています。男性20代の約半数、男性30代の41%がカジノを肯定的に受け止めている一方で、女性50代の肯定派はわずか10%、女性40代でも13%となっており、世代によってカジノに対する意識に大きな違いがあることがわかります。


<日本カジノ誕生についての意識>(全員、n=9,795)

 

Q:日本にカジノができたら、あなたは遊びに行ってみたいですか?(単一選択)

日本にカジノができたら遊びに行くかを確認したところ、行きたいと答えたのは「とても行きたい」の4%、「行きたい」の18%をあわせた22%、行きたくないと答えたのは「行きたくない」の19%、「まったく行きたくない」をあわせた50%。私見となりますが、残念ながらカジノ好きがマジョリティになることは難しそうです。


<日本カジノの利用意向>(全員、n=9,795)

利用意向についての特筆すべきポイントは、意識(どう思うか)の質問で「どちらともいえない」と答えた賛否を決めかねていた人の多くが「行きたくない」(22%)、「まったく行きたくない」(21%)を選んでいること。加えて、「よくないと思う」「まったくよくないと思う」を選んだ人のほとんどが「行きたくない」「まったく行きたくない」を選んでいること。否定派をカジノファンに育てることがいかに難しいかがわかります。


<意識×利用意向>(全員、n=9,795)


最後に、これからカジノ肯定派を増やしていくためのヒントになりそうなデータがあったので、それを紹介して今回のまとめとします。

本記事ではすべてのグラフに「カジノ経験あり」「カジノ経験なし」の分析軸を設けていますが、「カジノ経験あり」は、そもそもカジノ好きが多く含まれているため、認知も意識も意向も高くなるのは当然の結果です。

しかしながら、この「カジノ経験」を更に掘り下げると「カジノに行って、ギャンブルをした」と「カジノに行ったが、ギャンブルはしていない」に分けられますが、後者は必ずしもギャンブルファンではありません。「カジノに行ったが、ギャンブルはしていない」人は、言い換えればカジノがどのような所かよく知っている人たちです。

そこで、今回の調査結果を「カジノに行ったが、ギャンブルはしていない」人にフォーカスして分析すると、カジノへの理解が深まれば、意識も意向も大きくプラスに動いていることがわかります。つまり、カジノ事業者にとって、カジノを知ってもらう施策がカジノ肯定派を増やす一番の近道のようです。
(ということで、PR合戦が過熱している訳ですね。)


次回は待望の<カジノ勝敗編>、その後は<詳細分析編>などの公開を予定します。


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