読書感想『IRで日本が変わる カジノと観光都市の未来』

ざっくり言うと

  • 日本MGMリゾーツ社長 ジェイソン・ハイランド氏が書かれた本著
  • 同社のPR本だろうなぁと思って読んだら、やっぱり同社のPR色の濃い本でした
  • CAZYが経験してきたMICEの裏話を少しだけ

日本MGMリゾーツ社長 ジェイソン・ハイランド氏が書かれた『IR〈統合型リゾート〉で日本が変わる カジノと観光都市の未来』を読みました。

まず、第一の感想は、日本MGMリゾーツ社が置かれている状況を考えると、同社のPR本だろうなぁと思って読んだのですが、やっぱり同社のPR色の濃い本でした。ざっくり数えたら、192ページの本書内にMGMのくだりが100個ぐらいありました。

MGMの立場でIRの良さを伝えるとしたら、こうなるのもいたしかたないのかと。



「IR〈統合型リゾート〉で日本が変わる カジノと観光都市の未来」 ,ジェイソン・ハイランド(著) ,KADOKAWA

<Amazonの説明文>
投資額一兆円超の巨大リゾート誕生へ──。IR〈統合型リゾート〉最前線!
法改正によって国内開業が現実化しつつあるIR〈統合型リゾート〉。
ラスベガス最大手企業の日本トップにして前アメリカ臨時大使の著者がその本質を明かし、IR導入によって日本経済を好転させる秘策を提言する。

■「IR=カジノ」の時代は終わった──。
ホテル、会議施設、劇場、公園、美術館、レストラン、アリーナが複合する、スマートシティが日本に誕生する!

・2025年大阪・関西万博が意味するもの
・IR導入で世界の都市はこう変わった
・マネーロンダリングはこうして防ぐ
・伝統芸能だけでない日本文化の強み
・IRが醸成するエコシステムの全貌

日本人の知らない、世界標準のIR〈統合型リゾート〉最前線!


本書では、カジノと同等にMICE(マイス,Meeting:会議・研修、Incentive tour:報奨・招待旅行、Convention:集会・大会・国際会議、Exhibition:展示会)の意義について、多くのページが割かれていました。いい機会なので、今回はCAZYのMICE体験談を少しばかり。

CAZYが上場企業の経営者をやっていた時、国内外のカンファレンス、展示会、学会にはそれなりの回数、参加しました。

国際会議・展示会の開催場所はラスベガス、マイアミ、カリフォルニア、ニース、上海、マカオなど、国内では札幌、京都、福岡、沖縄など、いずれも観光資源が豊富、もしくは遊べるところばかり。宿泊は会場内、もしくは会場に隣接した高級ホテルです。ちなみに、札幌と沖縄の会議では、いつもオプションでゴルフがセットになっていました。

国際会議の開催場所が観光地になっているのは、海外の国際会議に参加するには、交通費、宿泊費、参加費でざっくり100万円ぐらいはかかり、会社のお金とはいえ、よっぽど魅力的な場所でないと参加者が集まらないから。また、宿泊を会場内の高給ホテルにするのは、一般的には、安全のため、時間の効率化のため、会議の合間に部屋に戻って仕事をするためですが、一部の参加者は、会議への参加はほどほどに夜や週末にそなえて部屋に戻って休憩するため。社員の手前、あまり語られることはないのですが、実態はこんなところかと。

もちろん、きちんと複数のセッションに参加される真面目な人も多くいらっしゃるので、そこは誤解のないように。


CAZYの私見ですが、経営者が国内外の会議に参加する主目的は、ネットワーキング(人脈づくり)なので、業界のキーマンが集まり彼ら彼女らと親睦を深められれば、それだけで多額の費用をかけても会議に参加するメリットは十分あると思っています。また、そこから大きなビジネスが生まれることも少なくありません。

ということで、いくら観光資源が豊富でもMICE施設が貧弱で、ナイトレジャーが乏しい日本にとっては、カジノを含めたIRは不可欠という話です。

MGMには頑張っていただきたいです!