「#立教はカジノに魂を売るな」のシンポに行ってきました

ざっくり言うと

  • 今回の顛末は、日本人として恥ずかしい限りでした
  • マカオ大学の専門家が皆、口をそろえて、カジノにリスクはあると明言
  • 加えて、そのリスクに正しく向き合っていくことが大切と指摘

主催:マカオ大学、共催:立教大学、後援:豊島区の枠組みで企画され、諸事情で炎上した国際シンポジウム「ビジネスモデルとしての日本型 IR~IR を起点とした地域活性化への課題~」に行ってきました。


「#立教はカジノに魂を売るな」

炎上した本シンポジウムですが、複数のメディアにも取り上げられ、その動向が注目されていました。

ことの顛末は、まず、豊島区の後援が申請時に知らされていた内容と違うことを理由に取り消され、その後、立教大学の共催も学内外からの批判により取り消され、結果、講演内容と会場を変更し、マカオ大学の単独主催として実施されました。

本件については、Buzz Feed Newsが詳しく報じています。

立教大学の国際カジノシンポ 豊島区が後援を取り消し「中立的な内容ではない」
(6月26日 Buzz Feed News)

立教大学がカジノ推進のシンポジウム共催を取り消し 内容も大幅変更
(7月1日 Buzz Feed News)


◆講演内容は大幅に変更

楽しみにしていたメルコCEOのローレンス・ホー氏とマリーナベイ・サンズCEOのジョージ・タナシェヴィッチ氏の講演は中止。

日本進出を目論むカジノオペレーターとして、あえて、火中の栗を拾うメリットもなく、賢明な判断だと思います。個人的には世界のトップランナーの話を聴きたかったので、とても残念ではありますが。

会場も、立教大学池袋キャンパスからホテルメトロポリタン池袋に変更されました。CAZYのところに送られてきた立教大学からの案内には、これは本日現在の参加予定人数の状況に鑑み、主催のマカオ大学が、よりアクセスの良いコンパクトな会場で、皆様と近しく知見や課題を共有できる形で開催したいとの主旨で判断したものです。」と書かれていましたが、それだけが理由ではないことは、容易に想像ができます。

ちなみに、会場スタッフが座席数は200と言っているのを耳にしましたが、前半の基調講演はほぼ満席、後半のパネルディスカッションも空席はパラパラで、上記説明のとおり、会場の規模は適切だったと思います。

唯一、ラッキーだったことは、申込時は参加費2,000円と告知されていたのですが、変更に次ぐ変更の結果、参加費は無料となりました。


◆参加した感想

まず、今回のドタバタ劇でご迷惑をおかけしたマカオ大学には、部外者ではありますが、本当に申し訳ないと思っています。日本人として恥ずかしい限りでした。

マカオ大学からしてみれば、日本のIRのためにひと肌脱ごうとした結果がこれでは、もう協力してくれることもないのでは?

また、本シンポジウムで、もっとも印象的だったのは、マカオ大学の専門家が皆、口をそろえて、カジノにリスクはあると明言し、加えて、そのリスクに正しく向き合っていくことが大切だと指摘されていたことでした。

カジノにギャンブル依存症やマネーロンダリングなどのリスクが伴うのは周知の事実です。しかしながら、日本の国や自治体の対応は、臭いものには蓋をするかのごとく、リスクを曖昧にして、正面から向き合っていないように思います。

その結果、つい先日も苫小牧市の世論調査の内容が発表されていましたが、IRに反対が8割ということで、まったく市民からの支持を得られていないことがわかります。

そろそろ、これだけのリスクはあるが、それ以上のメリットがあるに説得の論調を変えていかないと、いずれの都市も、IR誘致の条件になっている都道府県議会(政令指定都市はその議会)の承認は得られないのではないでしょうか?

CAZYの私見ですが、今のままでは、議会の承認が得られるのは大阪だけだと思っています。