ラスベガス雑感②【2019年10月】

ざっくり言うと

  • MGMグループのフラッグシップ『ベラージオ』が売られる
  • ディーラーの生活は、どんどん厳しくなっているらしい
  • ディーラーの給与は、州の最低時給8.25ドル+チップ

やっと体が日本の日常生活に馴染んだ矢先のビッグニュース。

MGMグループのフラッグシップ『ベラージオ』が売られたとを、ブルームバーグが報じていました。

『米カジノ運営会社MGMリゾーツ・インターナショナルは、ラスベガスのカジノリゾート、ベラージオを投資会社ブラックストーン・グループに42億5000万ドル(約4600億円)で売却することで合意した。MGMはリース契約の下でベラージオの運営を継続する。』(ブルームバーグより)

「MGM、カジノのベラージオをブラックストーンに売却へ-4600億円」

加えて、サーカス・サーカスと隣接する土地も8億2500万ドルで売却されるとのこと。


以下、2019年10月のラスベガス雑感です。


今回の滞在では、AreaとBellagioのカジノを拠点にしていたのですが、単なる時期的なものなのか、今回の買収劇も影響しているのか、Bellagioのカジノは驚くほど閑散としていました。週末の夜でも、テーブルゲームは8割が埋まっているかどうか、スロットマシンも半分以上は空いていました。

そのおかげで、CAZYの下手な英語でも安心してディーラーと話すことができました。Bellagioのおそらく50代であろう女性ディーラー曰く、このホテルが盛り上がっていたのはリーマンショックまでで、その後はぱっとせず、チップもずいぶん減って生活も大変と笑いながら語っていました。
もうお忘れかもしれませんが、リーマンショックは2008年のことです。

前回も書いたことですが、「000(トリプルゼロ)」や「BJ配当の1.2倍」など、プレイヤーにとってゲームルールが厳しくなっていることもチップが減った原因だと思います。気持ちよく勝てないことには、チップをはずむ機会も減りますね。


また、旅の恥はかき捨てで、他に客のいないテーブルを狙って座り、会話の中で漏れなく「お給料はどう?」と聞いていたのですが、みなさん、口を揃えて「ダメダメ」「ぼちぼち」「昔はよかった」みたいなコメントでした。

ラスベガスの末端ディーラーの給与は、州の最低時給8.25ドル+チップが一般的です。今日のレートで日本円に換算するとわずか時給891円+チップ。これにたいしたチップが期待できないとなると厳しいのも納得です。

あまりにも悲壮感を感じたのでネットで調べてみたところ、米労働省労働統計局が発表した2018年分の調査では、米国のディーラーの年収は中央値で22,810ドル(約246万円)、上位職のスーパーバイザーでも50,250ドル(約543万円)となっていました。この金額にはチップも含まれています。

BellagioやCaesars Palaceなどは、米国カジノの最高峰レベルなので、さすがにここまで給与が低いことはないと思いますが、厳しいことに変わりはないようです。



◆買収されたCaesars Palaceも残念な感じに

そう言えば、今回の滞在中、Caesars Palaceの屋根にあるCaesars Palaceのネオンが半分切れていて、Caesars__になっていました。ラスベガスを去る時には直っていたので一時のことだと思いますが、街そのものに人が少なかったことも相まって、とても残念な感じになっていました。

 

◆Cirque du Soleilの値引きが半端ない

これは朗報でもあり悲報でもあるのですが、20年前はチケットを取るのも一苦労だったCirque du Soleilの人気のショーも、大幅なディスカウントがなされており、演目と席によっては50%OFFなんてのも珍しくありません。さすがに人気の「O」「LOVE」「ONE」は、安くなっても20%OFFぐらいでしたが、「O」の赤い衣装を着たスタッフが安売りチケットのチラシを配っている姿は、あまり見たくなかったです。

そうそう、今回のラスベガスでひとつ困ったことがあったのですが、マンダレイベイにマイケル・ジャクソンの「ONE」を観に行った時、小さいポーチを持っていたらショーの受付で、ベルデスクにポーチを預けるよう指示されました。そもそも、今までそんなことを言われたこともなければ、ベルデスクの場所もわからないので、かなり困惑しました。

ちょうど、滞在中、2017年のマンダレイベイでの銃乱射事件で、被害者とMGMが855億円で和解したニュースを耳にしていたのでピンときたのですが、いまだに、マンダレイベイだけは異常にセキュリティチェックが厳しいのでご注意を!

MGMもある意味、被害者だと思うのですが、855億円も支払わなければいけないとなると、それはチェックが厳しくなるのも納得です。このあたりの費用負担も、Bellagioが売られた理由のひとつなのかもしれません。

ちなみに、「O」会場のBellagioなどの他の会場は、普通にバッグの持ち込みOKです。



◆Bellagioを売ったお金は日本投資へ

MGMのジム・マレン会長兼CEOは、Bellagio売却で得た資金で、日本IRの免許取得など、新たな成長機会を見いだすことに使用する意向だそうです。MGMの日本への本気度が伝わってきます。

となると、MGMの日本カジノには、Bellagio以上のものを期待してもよさそうですね!