ラファエル氏のカジノ非課税発言は、ちょっとヤバめ

ざっくり言うと

  • カジノで勝ったお金は、正しくは一時所得として申告すべきもの
  • ただし、テーブルゲームへの課税は自己申告に委ねられている
  • 寝た子を起こすことにならないといいのですが

マカオのカジノで350万円勝った人気YouTuberのラファエル氏。それを紹介する動画の中で、ハイローラーの中ではご法度とされる勝った金額を公言してしまう。

また、「(カジノの勝ちには)税金がかからないらしいんで約300万円は、サラリーマンの方でいったら600万円分の収入相当。(中略)税金がかからないのは本当にデカい。」とカジノ課税の実態も暴露してしまう。


カジノで1000万円の過去一勝利?ドラマのような奇跡起きまくり??

言わずもがなですが、日本人が海外のカジノで勝ったお金は非課税ではなく、一時所得として申告すべきものです。また、世界のスタンダードでは、バカラやブラックジャックなどのテーブルゲームへの課税は、カジノ側では行われず、本人の申告に委ねられています。

だから、多くのハイローラーは、カジノでの勝ちを公にはせず、申告もしないという暗黙のルールがまかり通っているのが実情です。もちろんきちんと申告している方もたくさんいらっしゃると思いますが。

 

◆それを良しとはしない国税

日本カジノの誕生を目論む政府・与党は、2019年11月27日の税制調査会に、カジノでの税金逃れ対策のトンでも原案を発表しました。

原案では、プレイヤーの税金逃れを防ぐため、カジノにプレイヤーのチップ購入額、換金額、ゲームの勝敗などを記録・保存させるほか、訪日外国人がカジノで得た所得を源泉徴収する仕組みを導入する方向で検討が進んでいるとのことです。

過去記事:税金逃れ対策、ゲーム履歴管理から源泉徴収まで

世界のスタンダードから大きくかけ離れたこの原案は、幸いなことに方針への明記こそ見送られましたが、政府のカジノ税金逃れ対策への強い意気込みが感じられる一件でした。

今後誕生するであろう日本カジノでの課税の話と、海外カジノでの税金徴収の話は、状況こそ違いますが、カジノでの勝ちに一時所得を課すという点では同じです。

さて、350万円の勝ちを公言し、それを非課税と言ってしまったラファエル氏への、国税の対応が気になるところです。

ちなみに、一時所得への課税金額は、下記の式で計算されます。
{(総収入金額-その収入を得るために支出した金額-特別控除額 50万円)×1/2}×税率
ラファエル氏の課税所得金額は、楽に4,000万円を超えているはずなので、税率はMAXの45%です。

 

◆さいごに

ラファエル氏ほどの高額所得者であれば、かなり腕のいい税理士がついていると思いますが、勝ちを明かしてしまった以上、きちんと納税せざるを得ないはずです。ただし、YouTuberのラファエル氏であれば、もしかすると取材費や制作費などの多額の経費が認められるかもしれません。

また、本件で最も気になるところは、影響力の大きいラファエル氏の発言だけに、寝た子を起こすことにもなりかねません。これが税金逃れ対策の強化なんて話になれば、遊びにくくなるハイローラーの方は少なくはないのでは。