「カジノは人の不幸の上に成り立つからあかん」への違和感

ざっくり言うと

  • ギャンブラーを過保護にする必要はまったくない
  • 人の不幸の上に成り立っているという点では、カジノも宝くじも同義
  • 誰も他人の趣味をとやかくいうことはできない

アンチカジノ派は、「カジノは人の不幸の上に成り立つビジネスだからよろしくない」と声高に訴えます。ギャンブラーの負けを心配していただくのはありがたいのですが、ギャンブラーを過保護にする必要はまったくないと思っています。

ギャンブラーは、賭けを誰かに無理強いされていることもなく、あぶく銭を得たいがために自己責任の中で分の悪い勝負に挑んでいる訳で、それで、カジノがどれだけ儲かろうと、カジノが不幸の上に成り立とうと、それはギャンブラーが自ら選んだ結果にすぎません



◆人の不幸の上に成り立っているという点では、カジノも宝くじも同義

世界でも他に類を見ない日本の宝くじは、胴元の取り分が53.5%と非常に高い控除率が設定されています。そして、宝くじから得られた収益金は、地方自治体に納められ公共事業や福祉など、世の中のために使われています。


出典:宝くじ公式サイトより


一方で、カジノの回収率(粗利率)は15~20%で、そこからいわゆるカジノ税(勝ちの30%)が支払われ、人件費、設備投資の減価償却費などのコストも捻出されます。

過去記事:カジノ側の勝ちはどのぐらい?

国や地方自治体が主体となっている宝くじ(回収率約55%)の方が、カジノ(回収率15~20%)よりはるかに人の不幸の上に成り立っており、宝くじがよくてカジノがダメという話であれば、そこにはなんの説得力もありません。

さらに付け加えるなら、パチンコの回収率(粗利率)はカジノとほぼ同等の15~20%ですが、パチンコホールにはカジノ税(勝ちの30%)のような負担はなく、法人税のみが課税されています。パチンコホールは、完全に営利だけを目的としており、その身近さも相まって、カジノ以上に不幸を招いている産業といっても過言ではありません。パチンコがよくてカジノがダメという話であれば、こちらも、そこにはなんの説得力もありません。

過去記事:パチンコ業界の粗利率(回収率)は16.3%

 

◆さいごに

There is no account for taste.
誰も他人の趣味をとやかくいうことはできない

という英語のことわざがあります。カジノに反対するのは自由ですが、その理由に「人の不幸の上に成り立っている」を挙げるのは、ちょっと筋違いなのでは。