<究極のギャンブル>コロナ禍の中、FXの取引金額が爆増

ざっくり言うと

  • FXの3月の取引金額が1,015兆円と過去最高を記録
  • 4月の取引金額も513兆円と前年比で倍増
  • 付け焼刃での投機は、大けがの元

一般的に「投資」とは、価値向上を見込んで裏付けを持って資金を投じる、長期的な取引。
一般的に「投機」とは、相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引。
一般的に「ギャンブル」とは、運によって利益を得ようとする娯楽性を伴う取引。

「投資」と「投機」と「ギャンブル」は別ものです。特に「投資」と「投機」「ギャンブル」は明らかにその性質が異なります。一方で、金融関係者や専業の方には怒られそうですが、「投機」と「ギャンブル」に大差はないと思っています。

特に、FX(外国為替証拠金取引)での短期の取引は、言葉を選ばずに言えばギャンブルの要素が強く、また、賭け金をどれほど大きく増やせるかのギャンブル性においては、パチンコなどの他ギャンブルの比ではありません。

 

◆FXの3月の取引金額は過去最高の1,015兆円

金融先物取引業協会の発表によると、会員54社を通じたFX(外国為替証拠金取引)での3月の取引金額が1,015兆円と過去最高を記録し、4月の取引金額も513兆円と前年比で倍増したとのことです。

FX(外国為替証拠金取引)とは、為替レートが上がるか下がるかを予想し利益を狙う取引です。例えば1ドル90円の時に100万円分のドル(11,111ドル)を買って、1ドル100円になった時に買っていた11,111ドルを売れば111万円となり11万円の利益を獲得できます。また、現在のFXでは、証拠金として預けた資金の25倍の取引が可能です。つまり、100万円の証拠金で2,500万円分の取引ができて、先ほどのケースでは、最大275万円の利益を狙うことができます。
※基本的な仕組みの説明につき、詳しくは、専門サイトで確認してください。

現在、FX取引が活況となっている一番の理由は、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化したことで、為替相場が乱高下しており、FXの収益期待が拡大していることによります。

あくまでもCAZYの私見ですが、FXの魅力は、

①少ない資金でも大きな利益を狙えること
②勝負の展開が速いこと
③スマホでどこからでも簡単に取引ができること
④平日は深夜でもほぼ1日中取引ができること

などが挙げられます。ただし、出典不明の情報ですが、FXは個人の9割が負けていると言われるほど難しい取引で、恥ずかしながらCAZYもこれまでに数千万円を溶かしています。

 

◆テレワークがFXの拡大に貢献

2020年5月23日、NEWSWEEKの報道によると、テレワーク中にこっそりFXをする人が増えたことが、取引拡大の一因になったとのことです。

『個人投資家の外国為替証拠金取引(FX)が活況を呈している。新型コロナウイルス懸念による大きな相場変動が収益期待を高めていることに加え、在宅勤務の広がりも顧客のすそ野拡大につながっているという。』(NEWSWEEKより)

『(ドルの年初来変動幅はすでに上下11円を超えた。)そうした環境下、在宅勤務を始める人が急増したことも、取引増にひと役買ったという。「オフィスでは行いづらい日中取引を、業務の合間に行う余裕が生まれた」(証券)ようで、ある大手FX会社の口座開設数は「3月ほどではないが、4月も3─4割は増えた。間違いなく在宅勤務が効いている」(幹部)という。』(NEWSWEEKより)

個人のFX取引が活況、テレワークが後押し 人気はメキシコペソ

 

◆パチンコ店の休業もFXの拡大に貢献したのでは?

コロナ禍以前も、株や為替のチャートを見ながら、時には取引をしながらスロットを打っている客を目にすることがありました。言わずもがなですが、CAZYもそのうちのひとりです。

FXで短期の取引をしていると、為替の値動きが気になってしょうがありません。値動きが大きければそれに専念するのでしょうが、動かない時は動かないのがFXです。また、スロットも同様で、一旦、はまってしまうと延々と打ち込みタイムが続きます。双方の退屈さを埋める手段として、FXとスロットの掛け持ちは意外と相性が良かったりもします。ただし、こんな舐めたスタンスで勝てるほどFXは甘いものではありませんが。

2020年4月7日、政府は7都府県(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡)を対象に緊急事態宣言を発令し、16日、その範囲は全国に拡大されました。それによって、パチンコ店は休業を余儀なくされ、パチンコファンは遊び場を失うことになりました。

その頃、為替相場は、落ち着きつつあったものの、2月3月の乱高下を経て一攫千金のチャンスが噂され、とても盛り上がっている状況でもあり、FXにシフトしたパチンコファンは少なくはなかったのではと思っています。それを裏付けるデータがないのは恐縮ですが。


直近のドル円相場(出典:Yahoo!ファイナンスより)


FXには、買う通貨の種類、買い方、売り方など、様々なテクニックがあることは承知の上で、究極的には上がるか下がるかの二択でしかありません。言葉を選ばずに言えば、ルーレットの赤黒と同じようなものです。むしろ、親の総取りとなる「0」「00」がない分、FXの方がルーレットより割のいいギャンブルなのかもしれません。

加えて、ギャンブル性は、取引内容によりますが、一瞬で数百万円儲けて脳汁が出まくることもあれば、逆に一瞬で数百万円を失って死にたくなることもあります。一度、大勝を経験してしまうと、すっかりFXの魅力に取り憑かれてしまい、ちんたらしたパチンコには戻れなくなります。ただし、現実は、貴重な資金を溶かしてしまい、やむなくパチンコに戻る人が大半なんでしょうが。

 

◆さいごに

行動経済学には、現状維持バイアス (Status quo bias)という考え方があります。
人は、現状を変えることで得られるメリットより、現状を変えることで起こるデメリットの方が大きいと感じて、現状を維持しようとします。

平時であれば、パチンコからFXに乗り換える人はそう多くはないと思いますが、緊急事態宣言によってパチンコを打てない状況が続いた結果、ギャンブルに飢えたパチンコファンがFXにシフトしたと考えるのはあり得ない話ではないように思います。