サイコロの出目も気合いでコントロールできるらしい

ざっくり言うと

  • コイントスで「表出ろ!」と強く意識して投げると表が53.4%裏が46.6%に
  • 理由は、意識することで、成功した時の高さや取り方を学習し確率が上がる
  • つまり、練習次第で表裏が自由に操れるようになるらしい

2020年10月22日、何気なく観ていた「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」で、願うことによってコイントスの出目をコントロールできる話を紹介していました。

元ネタは、2009年にカナダの医学誌「カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル」に掲載された論文です。

論文:How random is the toss of a coin?
(コイントスはどのくらいランダムか?)

論文では、バンクーバー在住の13人の被験者に、それぞれ300回コイントスをしてもらい、どのぐらい表が出せたのかを検証しています。

結果は、13人中7人が有意に表を出し(p ≤ 0.05)、最も高い有意差は0.68(95%信頼区間0.62-0.73、p < 0.001)となっていました。

こちらは番組の検証の方がわかりやすかったので紹介すると、5人に100回ずつコイントスしてもらったところ、何も考えずに投げた時は表が49.7%裏が50.3%だったものが、「表出ろ!」と強く意識して投げると表が53.4%裏が46.6%の結果となっていました。

 

◆なぜ念じるだけで表が出る確率がアップしたのか?

本論文は、参加者にコイントスを操作する方法を簡単に説明し数分だけ練習させると、半数以上の人が結果を大幅に操作できることを示しています。

つまり、「表出ろ!」と意識してコインを投げることで、成功した時の高さや取り方を学習し確率が上がるとのことです。

コイントスで狙った面を出せるかは、コインをどのくらいの高さで投げたか、どの らいの速さで投げたか、どのくらいの回数でスピンしたか、どのようにキャッチされたかに依存し、練習次第で表裏が自由に操れるようになるらしいです。

 

◆実証事件からの問題提起

特定の人々は、コイントスをうまく操ることができます。これは、偶然の結果を決定するためにコイントスを使用することの妥当性に疑問を投げかけています。結局のところ、コイントスはそれほどランダムではなく、簡単に操作できるとのことです。

 

◆小ネタ

前述の技術が結果に影響する話とは別に、コインそのものが結果に影響する話。

アメリカの1セント銅貨(ペニー)は、表にはリンカーン元大統領の肖像が描かれていますが、この表側があまりに重いため、コインを縁でスピンさせて投げるとリンカーン側に80%倒れることが明らかになっています。表裏の確率が50%だと信じてイカサマにひっかからないように。

 

◆ガッツポーズで成功率が上がる

同じく、「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」で、もうひとつ興味深い話を紹介していました。ゴミ箱にゴミを投げ入れる実験で、成功・失敗かかわらずガッツポーズをするというものです。

番組の実証実験では、10人中7人の成功確率がアップするという驚きの結果でした。
(4⇒1、1⇒4、1⇒3、0⇒3、2⇒4、0⇒1、0⇒2、2⇒2、3⇒3、1⇒3)

夏目坂メディカルクリニックの栗原隆院長の解説によると、ガッツポーズは脳に成功のイメージを固め、パフォーマンスを向上させる効果が期待できるとのことです。

ガッツポーズで喜びを体で表現すると、脳にインプットするきっかけになり、自信がない時ほどガッツポーズした方がいいとのことです。

 

◆さいごに

コインとガッツポーズの実証事件が教えてくれる教訓は、嘘のような本当の話として、技術介入要素のある勝負では気の持ち方が重要ということですね。

ちなみに、カジノでのサイコロゲーム「クラップス」のガチ勢は、サイコロの持ち方、投げ方を極めることで勝利確率を上げているとかいないとか。一方で、サイコロを転がさず横方向にスピンさせるだけのスライドなどのイカサマもありますが。