宝くじで1等が出ない方に賭けて28億円を荒稼ぎ

ざっくり言うと

  • 28億円を荒稼ぎしたシェルビー夫妻の話がついに映画化
  • 稼いだ手口は、あまりにも単純な宝くじの盲点
  • ギャンブルをする際は、一度立ち止まって計算してみることが重要

州営宝くじの数学的な盲点をついて、2,600万ドル(約28億6,000万円)の賞金を稼ぎ、課税前所得として800万ドル(8億8,000万円)の利益を獲得したシェルビー夫妻の話がついに映画化されるそうです。

「宝くじ必勝法」で28億以上稼いだ実在の夫婦を映画化 ブライアン・クランストン&アネット・ベニングが出演

主人公は、米ミシガンの田舎町でコンビニを営んでいたジェリー・シェルビー(ブライアン・クランストン)とマージ・シェルビー(アネット・ベニングベニング)夫妻。

 

◆稼いだ手口は、あまりにも単純な宝くじの盲点

ミシガン州営宝くじ「Winfall」には、「ロールダウン」のルールが設けられていました。「ロールダウン」は、1等の賞金が500万ドル(約5億5,000万円)まで積みあがった時、1等の当せん者が出なかった場合、その賞金が下位当選者に振り分けられるルールです。言わずもがなですが、日本の宝くじにロールダウンはありません。

西ミシガン大学で数学の学士号を取得していたジェリー・シェルビー氏は、1等の賞金が500万ドルを超えている場合、1等が出なければ、1,100ドル(約12万円)分の宝くじを購入で1,900ドル(約21万円)返ってくること。また、1等当せん者が出る確率はかなり低く、期待値は大きくプラスであることを発見しました。

具体的には、「Winfall」は、メガミリオンズのように、6つの数字がすべて揃うまでキャリーオーバーされず、大当たりが500万ドルに達し、6つの数字がすべて揃う人がいなければ、すべての賞金が下位の当選者に「ロールダウン」され、5つ、4つ、3つの数字が揃った人の支払い額が劇的にアップします。

確率的に、1,100ドルを賭けて、ロールダウンが起これば、4つの数字が揃って想定1,000ドルの当たりが1枚、3つの数字が揃って想定50ドルの当たりが18枚出ることが予想されます。つまり、1,100ドルを賭ければ、「(1,000ドル×1枚)+(50ドル×18枚)=1,900ドル」のリターンが期待できます。ジェリー・シェルビー氏は、この攻略法をわずか3分で見つけました。


シェルビー夫妻は、この攻略法を見つけてから、実際に3,600ドル(約40万円)分の宝くじを購入して試したところ、6,300ドル(約69万円)の賞金を手にしました。

そこでシェルビー夫妻は、17年間経営したコンビニを売却し GS Investment Strategies という会社を設立し、「Winfall」が終売となる2005年まで、その後、マサチューセッツ州の「Cash Winfall」に乗り換え、この宝くじが終売となる2012年まで、ロールダウンが発生するたびに宝くじを買い続けました。ちなみに、ジェリー・シェルビー氏が「Cash Winfall」の攻略法を見つけるのにかかった時間は10分だそうです。

結果、シェルビー夫妻の会社は、9年間で2,600万ドル(約28億6,000万円)の賞金を稼ぎ、課税前所得として800万ドル(8億8,000万円)の利益を獲得しました。

 

◆さいごに

宝くじで荒稼ぎしていたのは、シェルビー夫妻の会社とは別に、マサチューセッツ工科大学(MIT)の数学専攻の学生達です。彼らは、「Winfall」で7年間に1,700万ドルから1,800万ドルを賭け、少なくとも350万ドルの利益を得ていたとのことです。

また、シェルビー夫妻やMITの学生達ほど大掛かりではないにしても、攻略法に気づき稼いでいた人は他にもたくさんいたようです。

2011年7月、The Boston Globe紙は、マサチューセッツ州の特定の場所で、「Winfall」が異常に多く販売されている情報を掴みます。そして、調査の結果、ある一部の人が合法的に、大金を稼いでいることを発表し、この攻略法はジ・エンドとなります。

いずれにしろ、本映画の公開が楽しみです。