読書感想『巨象再建』

ざっくり言うと

  • これから起こるであろうカジノ開発を描く、まさに予言の書。
  • ラスベガスに20年在住している著者が描く、国際基準のカジノの実態や課題。
  • カジノ開発への筆者のリサーチ力が半端ないです。

参照記事

参照メディア amazon

CAZYはこう思う

CAZY
カジノ&リゾート研究所

カジノ関係の書籍は、片っ端から読んでいますが、カジノを運営側の視点から描いた貴重な1冊。

本書は、カジノゲームやカジノテクニックの描写はほとんどありませんが、カジノ開発やカジノビジネスの仕組みが生々しく描かれています。

官製談合、外資折衝、汚職、イカサマ、マネーロンダリングと、赤字に陥った日本初のカジノを舞台にその闇を描いた本書、ラスベガスに20年在住している著者のリサーチ力が半端ないです。

2014年12月に刊行された本書、これから起こるであろうカジノ開発を見通す、まさに「予言の書」になるのでは。


【amazonの内容紹介】
<銀行マンは経営危機のカジノを救えるのか。>

日本初の公営カジノ第1号が誕生して半年。カジノ中毒者の自殺をきっかけに、早くも経営難に陥っていた。そこにカジノ立ち上げ時のスタッフだったアメリカの銀行マン・遠藤龍介が呼び出され、経営立て直しと出資先でカジノのオペレーションを委託しているアメリカ企業との交渉窓口を任される。そのセブンヒルズカジノは、4か月で黒字化できなければ株主としてアクションを起こすと言ってきた。
M県に誘致した立役者の岸田知事、副知事の子息内山達哉らと意見を交わし、部下の長岡と現状の洗い直しを進める龍介。内山と龍介は大学の同窓で、かつて内山の妻亜津子をめぐって争った仲だった。亜津子も、銀行からの出向社員としてカジノ再建に関わっていた。
カジノの敷居を低くするための方策を考えるとともに、1回の滞在で数千万円を賭ける世界中のハイローラー(ヘビープレーヤー)をどう開拓するのか。
龍介に届く脅迫状や密告、龍介を尾行している謎の「目」を気にしながら、さまざまな試みが功を奏し、徐々に黒字化に近づいていたのだが、一方で大がかりな犯罪が進行していた…。
いくつものどんでん返しが待ち受ける、サスペンス感満載の経済小説!

『巨象再建』 (小学館文庫)
長野 慶太 (著)
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