近隣国カジノのたばこ事情を調べてみる

ざっくり言うと

  • 近隣国の主要カジノは、分煙が主流。
  • 日本のカジノは、喫煙ルームをのぞいて、禁煙となる見込み。
  • それで、近隣の競合国に勝てるのかは、いささか不安が残る。

前回に引き続いて、喫煙関係です。
今回は、近隣国カジノの喫煙環境について調べてみました。

前回記事はこちら
禁煙化がもたらすパチンコホール四つの受難

世界的な健康意識の高まりを受けて、ほとんどの国で公共エリアの禁煙・分煙が進んでいます。
このながれはカジノも例外ではありません。

さっそく結論になるのですが、近隣国のカジノは分煙が主流となっています。

と言うことで、これで話は終わってしまうのです、その国ならではのルールや法律の改正など、いくつか注意することがありますので、国ごとの事情をまとめておきます。


<マカオ>
2018年に「新禁煙法(喫煙予防及びコントロール法)」が改正され、マカオ国際空港とカジノに設置された喫煙所を除く屋内パブリックエリアは全面禁煙となっています。
また、禁煙ゾーンにおける違反喫煙の罰金が従来の2.5倍に相当する1,500パタカ(約2万円)になっています。

マカオは今回の全面禁煙に踏み込む前に分煙施策をとっていたのですが、一説には、分煙によってマカオのカジノ売上は、10~20%減ったと言われています。今回の全面禁煙によって、どこまでカジノ売上が減るのか気になるところです。

マカオの詳細な事情はこちら
マカオ、禁煙ゾーン拡大と罰金引き上げ含むの新禁煙法改正から8ヶ月間の累計違反件数3789件…違反場所はカジノが最多

<シンガポール>
優等生国家のシンガポールですが、喫煙には比較的寛容なようです。
マリーナベイサンズのカジノでは、1階が喫煙エリア、2階が禁煙エリアとなっています。
セントーサは、各フロアで禁煙エリアと喫煙エリアに分かれています。

ただし、シンガポールで特に注意すべきことは、そもそもシンガポールはIQOS(アイコス)などの電子たばこの持ち込みや使用が禁止されています。違反すると高額な罰金だけでなく、最悪、刑務所への収監まであるようなのでくれぐれもご注意を。

と書いたものの、実際は、なぜかカジノで電子たばこを吸っている人を見かけます。
だから大丈夫という話ではありません。
ちなみに、IQOS 使用者のCAZYは、これでシンガポールから足が遠のきました。
滞在期間だけ普通のたばこに戻すことも、禁煙することもできない軟弱ものなので。

シンガポールの詳細な事情はこちら
【シンガポール旅行】本当に危険で残酷なタバコとIQOSの真実。。。


<マニラ>
現状、禁煙制限がもっともゆるいのがマニラで、大手のカジノは一部の禁煙エリア・テーブルを除いて、喫煙可能となっています。
ただし、ドゥテルテ大統領の禁煙宣言によって、2017年7月22日よりフィリピン全土の路上、レストランなどの公共の場は、喫煙禁止となっています。これまでカジノでの喫煙は大目に見てこられたようです。
しかしながら、最近、行政の責任者が「現状、カジノでは、喫煙に関して多くの違反者が目撃されています。外国人であっても、フィリピンの法律を守る必要があります。」と発言していることからも、今後、規制が厳しくなっていくことが予想されます。

マニラの詳細な事情はこちら
まだ喫煙禁止に違反しているカジノ(英語の記事です)


<では、日本は?>
2018年7月18日、改正健康増進法が成立し、東京オリンピック開催前の2020年4月に全面施行することが決まっています。本法によって事務所や飲食店など多くの人が集まる施設は原則として屋内禁煙(IQOS含む)となり、違反者には罰則が課されます。

では、今後登場することになる日本のカジノはどうなるのでしょうか。
現時点でのお役所の見解では、カジノはオフィスやホテルなどと同じく、多数の者が利用する施設と見なされるようです。また、改正健康増進法では、専用の喫煙ルームでのみ喫煙を可能としており、飲食をしながら、スロットをしながらなどの、ながら喫煙を禁止しています。

と言うことで、日本のカジノは、喫煙ルームをのぞいて、禁煙となる見込みです。
前述したとおり、競合の近隣国は分煙によってカジノで遊びながらの喫煙を認めているところが主流です。これで海外からの喫煙者を取り込めるのか、いささか不安が残ります。

特にVIP客(ハイローラー)につきものの葉巻(シガー)を禁止にしてしまっては、カジノ売上に大きく貢献する上客を他国カジノから奪うのは難しいかもしれないですね。