読書感想『日本のハイローラー』

ざっくり言うと

  • 日本屈指のハイローラー森巣博氏の「ギャンブル叢書シリーズ」3作目。
  • 一般人では知ることのできないVIPカジノの最深部が詳細に描かれています。
  • 事実ベースのギャンブルの描写はさすが。とにかくしびれます。

先日、発売された「森巣博ギャンブル叢書シリーズ」の3作目。

「ハイローラー」とは、ひとことでいうとカジノで大金を賭ける顧客のこと。
ハイローラーの基準は、カジノのグレードにより様々ですが、最低でも数百万円単位でカジノで遊び続けられる人といったところでしょうか。

ちなみに、本著での森巣氏の説明によれば、ラスベガスやマカオの場合、500万円程度のフロント・マネー(カジノに預けるデポジット)を用意すれば、カジノからハイローラーとしての待遇を受けられる「一般のVIP」にはなれるそうです。

森巣氏の「ギャンブル叢書シリーズ」は、謎に満ちた1手数百万円、数千万円のハイローラーの世界を垣間見る貴重なルポとして、また、人の心を覗き見るヒューマンドラマとしても、読み応えがあります。
既にVIP客で負けまくっている人、これからハイローラーを目指す人には、おススメの1冊です。

『日本のハイローラー(森巣博ギャンブル叢書3)』森巣 博 (著),扶桑社
http://amzn.asia/d/b02Bogk

<Google Booksの紹介文>
一晩で億のカネを吐き出す鯨たちの実態とは?
世界のカジノを知り尽くした著者が綴るVIPルームの最深部


『カジノ解体新書 (森巣博ギャンブル叢書1)』

http://amzn.asia/d/eBqju18

『賭けるゆえに我あり(森巣博ギャンブル叢書2)』
http://amzn.asia/d/2ajHQnm

 

最後に、いろいろな書籍やネットの記事を読んでいると、カジノ売上の8割はVIPからもたらされるという記載を多々目にしますが、これはひと昔前の話になりつつあるようです。

例えば、マカオの2018年2Q(4-6月)の市場構成比は、一般プレイヤーの獲得に注力した結果、VIP部門56%、マス部門(一般プレイヤー部門)44%となっています。さらに利益ベースでは、カジノ間の過度な競争によって、VIP部門が約3割、マス部門が約7割と、VIP部門はジャンケット(仲介業者)へのリベートやハイローラーへのキャッシュバックやコンプの負担が大きく、利益率が低くなっています。

Las Vegas Sandsの決算発表を見ても、直近の利益ベースでは
<マカオ> マス部門60%:VIP部門9%
<シンガポール> マス部門55%:VIP部門17%
となっており、マス部門が現状のカジノの利益をけん引していることがわかります。
マス部門が利益ドライバーとなっている状況を見ると、今後は、さらにマス部門の充実が進んでいくことになるのではと思います。


余談ですが、CAZYはもっばらザラ場で遊んでばかりの貧乏ギャンブラーですが、如何せん遊んだ数だけは多いので、都内でタワーマンションの1室が買えるぐらいは軽く負けています。
こんなことなら、VIPになってMAXの優待を受けつつ、大きく勝負した方がよかったのかもと思うこともありますが、VIPに踏み込んでいたらきっと今は生きていないかも。(笑)

ということで、今後も粛々とザラ場で遊んで行こうと思います。